液化炭酸ガス ボンベ 取扱い
産業のありとあらゆる分野を支えているガスや機械設備などを、必要な時間に、必要な場所へ。三興産商株式会社は、ガスソリューションとお客様を結ぶパイプラインとして、ガスや機器の販売やコンサルティングなどをトータルに展開。岐阜・愛知県を中心に、自社配送により迅速なフットワークと安定供給を実現。高度化・多様化するお客様のニーズに即応するトータルガスソリューションのサプライヤーです。
三興産商株式会社 | サンコウグループ
二酸化炭素の性質は、微弱な酸性臭と酸味をいくらかおびた無色の気体であって、 空気に比べて重く、普通に取扱われている気体の中では、 液体化、そして固体化しやすいもののひとつです。 炭酸ガスを運ぶ手段としては、大別して、トラック輸送と、ローリーによる輸送などがあります。 高圧ガスの輸送・貯蔵に関しては、高圧ガス保安法・道路交通法などの法規則を厳守しなければなりません。 「 産業ガスの運ばれ方 」「 液化ガスローリーの構造 」「 環境への配慮 」「 保安(安全)への対応 」参照 容器供給(トラック輸送) 高圧ガス保安法では、「容器とは、高圧ガスを充填するもので、地盤面に対して移動できるものをいう」と定められています 中・少量の供給方式で、容器の内容量には主に下記の種類があります。 (イ)LGC 160kg・450kg・800kg (ロ)中型容器 20kg・30kg・45kg (ハ)小型容器 2kg・5kg・7kg・10kg 容器内圧 容器の中の圧力は温度によって比例しますが、法令の規定通り内容積1. 34リットルに付1kg充填した場合、15℃の時は内容積の90%が液体で圧力は5MPaです。 臨界温度の31. 3℃を超えると全部ガス状の炭酸ガスとなり、さらに温度が上がって47℃になりますと、15. 三興産商株式会社 | サンコウグループ. 7MPaになり安全板が破裂します。 容器は直射日光をさけ、風通しの良い場所に保管してください。 ローリーによる供給 充填作業 高圧ガス保安法に基づいた作業手順にて行う。 所定の位置に停車し、サイドブレーキを確認、車輌に車止めをはさむ。 付近から見やすいように「高圧ガス充填中」の警戒標を掲げる。 貯槽およびローリーの圧力・液量等を点検し、異状の有無を確認する。 応急処置 高濃度の炭酸ガスを吸入した場合 応急措置をする者は、換気を行い、必要に応じて空気呼吸器等、保護具を着用して被害者を直ちに空気の新鮮な場所に移し、身体を温め安静に保つ。 意識を失っている場合は、衣服をゆるめ呼吸気道を確保して人工呼吸を行い、速やかに医師の治療を受けてください。 皮膚に付着した場合 凍傷が軽い場合、局所の摩擦だけでよいが、重い場合には擦らないで微温湯で加温し、ガーゼ等で軽く包み、速やかに医師の治療を受けてください。 目に入った場合 清水で洗い、速やかに医師の治療を受けてください。 漏出時の措置 漏洩箇所および付近から速やかに避難し、関係者以外の立ち入りを禁止して、十分に換気を行う。 炭酸ガス(二酸化炭素)は空気より重く(空気の1.
【液化炭酸ガス、ドライアイスを安全に扱うために】 ・炭酸ガス、ドライアイスは窒息性が有ります。昔、ライトバンにドライアイスを積んでひと晩経ち、朝乗ったところ息苦しく、ふらついた覚えがありますのでくれぐれもご注意を。取り扱い時は、換気を充分に行ってください。 ・圧力と低温にもご注意を。ドライアイスはマイナス79℃で、常温大気下では常に昇華(固体→気体)しています。よって、気密性のよい密閉されたクーラーボックスやペットボトル等での保管は、内圧が上がり爆発の可能性があるため要注意です。また、扱い時には必ず手袋を使用してください。 ・炭酸ガスボンベも他のガス同様、保管は40℃以下でお願いします。特に、夏場 など暑い時には、直射日光にさらされると内圧が上がり、容器の破裂板が作動しガスが一気に放出されます。この場合、中のガスが全て抜けるまで放出が続きます。白煙と共に「シャー」と大きな音がしますので、近隣の方から「ガスが爆発している」と消防や警察に通報されてしまった経験がある方もいらっしゃるのでは? 【炭酸ガスの今後の課題と展望について】 炭酸ガスは、自然界で大気の一成分として現在は約0. 035%存在しています。産業革命以降の石炭や石油などの化石燃料の膨大な燃焼や、森林伐採などの環境変化により近年増加傾向にあります。このため、各分野で様々な削減手段が検討され、実行されています。現状では国内の産業におけるCO₂総排出量11. 6億トンに対して、液化炭酸ガスおよびドライアイスの生産量は約100万トン(0. 液化炭酸ガス ボンベ 取扱い. 01億トン)、比率にして0. 09%と、ほんの一部しか有効活用されていません。 今後は新たに炭酸ガスを発生させず、大気中に放出されて存在するCO₂を更に回収し、有効利用することで産業発展と環境保全の両面に貢献することが重要です。 前述の通り用途は様々で、炭酸ガスの可能性はまだまだ未知数。今後も、活躍の場は多種多様な分野に広がっていくことでしょう。