財務 と は わかり やすしの
企業価値の向上 企業価値を高めて資金調達のハードルを低くすることも、財務の重要な業務の一つです。金融機関や投資家から企業価値が高いと判断されればよりスムーズに、低コストで資金を調達できる可能性があります。 企業価値とは、簡単にいえば経済的な視点から見たときの企業の魅力です。高度経済成長期やバブル期は、企業価値が低い中小企業でも比較的融資を受けやすい時代でした。しかし、バブル崩壊後は不況が長く続いたこともあり、金融機関も融資を行う企業を慎重に選ぶようになったのです。融資の判断材料として、企業の将来性や成長性などが挙げられます。 企業価値の高さも、企業の将来性をはかる基準の一つです。中小企業は大企業に比べると信用を得るのが難しいものの、他社との差別化をはかるなどの方法で企業価値を高めることができます。企業価値を向上させるために重要なのは、収益性や投資効率を上げることです。 売上高を上げるだけではなく、コスト削減や経営戦略の見直しなども、収益性の向上につながります。顧客満足度を向上させるために、商品やサービス、営業力を強化するのも効果的です。また、財務分析により流動比率を高めるなど、財務の最適化を行うという方法もあります。 2-6. 内部統制 内部統制とは、社内の業務を適正化する仕組みやルールを指します。内部統制の目的は、コンプライアンスを遵守しながら会社の経営目標を達成することです。コンプライアンスとは不祥事を起こすリスクを管理し、法律を犯さないための規則や管理体制をいいます。 つまり、内部統制はコンプライアンスを守ることを目的としたツールです。たとえば、外部取引により資金が不正流出したり、偽造された領収書が受理されたりしないような仕組みを作ることも、内部統制にあたります。また、実現不可能な計画により、資金繰りが圧迫されるようなことがないよう防止するためのシステムも構築しなければいけません。 コンプライアンス違反を起こさないよう徹底することは、企業価値の維持や向上をはかるために非常に重要です。万が一、法律に違反した場合は、行政による罰則が適用されるのはもちろん、社会的な信用も失われてしまいます。結果として融資を受けにくくなり、経営が傾くおそれもあるでしょう。なお、横領や粉飾決算などの不祥事を起こすのは、経営者や役員とは限りません。一般社員が不祥事を起こすケースも多く見られます。 2-7.
財務三表とは?わかりやすく説明します。
まとめ いかがでしたでしょうか? 企業経営についてこれら3つのことが確認できれば、経営の内容についての大部分を把握できますね。 特に利害関係者の中でも、私たちが企業の決算書を確認することは株主としてというケースがほとんどでしょう。 財務三表は株式投資においても、企業による決算書は極めて重要な指標ですから、投資を考えている方はかならず押さえておきたい3つの諸表です。 【関連記事】 ▶︎▶︎ 【株式投資の基礎知識】初心者にもわかりやすく解説 ▶︎▶︎ 【初心者向け】株式投資で失敗しないたった3つの方法
株初心者にもわかりやすく解説します! まとめ 財務諸表は、企業がステークホルダーに向けて開示する業績や経営状況に関する書類のこと 貸借対照表とは、企業が事業資金をどのように保有・調達しているかを示す書類 損益計算書とは、売上高からさまざまな費用を差し引いて当期純利益を算出する書類 キャッシュフロー計算書とは、貸借対照表や損益計算書ではわからない現金の流れを示す書類 いかがでしたでしょうか? 本記事では財務諸表について解説してきました。 株式投資において、財務諸表をチェックすることはとても重要なことです。 企業の安全性や経営効率性を把握して、失敗のない投資を心がけていきましょう。