特別縁故者とは|申立から始まる相続財産分与の手続きや相続税を解説|相続弁護士ナビ
相続発生時に相続人と連絡が取れない!どうするのが正解?失踪宣告の申立とは? (2)特別縁故者であっても相続税の申告が必要 特別縁故者が財産を引き継ぐ場合、相続ではなく遺贈という形になります。遺贈であっても被相続人の財産を引き継ぐことになるので、当然、受け取った財産は相続税の課税対象となります。 相続人ではない特別縁故者が財産を受け継ぐ場合以下の点に注意が必要です。 被相続人の配偶者、一親等の血族に該当しないため、相続税の2割加算が適用される 相続税の申告期限は審判確定日の翌日から10ヶ月以内に行う必要がある 相続人ではない特別縁故者が財産を受け継いだ場合には、相続人が受けることができる税額控除などが対象にならないという点を理解しておきましょう。 受け取った財産のそのままの額に対して相続税が課税されることになります。 まとめ 様々な事情で相続人がいない場合、特別縁故者として生前にお世話になった人に財産を残すことが出来ます。特別縁故者になるためには1年以上かかる可能性もあり、さらには絶対に特別縁故者になることが出来るという訳でもありません。特別縁故者は遺言もなく、相続できる人もいない場合の最終手段です。もし、ご自身に相続人がおらず、特定の人に財産を残したいとお考えの場合は、遺言書を残しておくということがベストではないでしょうか?
特別縁故者とは | 京都第一法律事務所/創立60年の確かな実績|京都弁護士会所属
Pocket 「長年 夫婦のように一緒に暮らしていたパートナーが亡くなった 。生前に、自分の財産はすべて相続してほしいと言われていたが籍も入れていないし本当に相続してもいいのだろうか。」 「親戚のおじさんに身寄りがないからお世話をしていたら、亡くなった後に財産はすべてもらっていいと言われたけど、このままもらってもいいのだろうか」 このように ご自身が法律上の相続人ではない場合 に、亡くなられた方から口約束で財産をもらえると言われた場合 にどうしたらいいのか、また お世話をしたから少しは財産をもらいたい場合 にどうしたらいいのかと悩まれている状況ではないでしょうか。 遺言書があればスムーズに手続きを進められるのですが、遺言書がない場合の考え方や手続きについて詳しくご説明したいと思います。まず、このような状況の方が財産を引き継ぐ方法として、 特別縁故者の制度 を利用する方法があります ので、 特別縁故者に該当するか どうかを確認 して、手続きを進めていきましょう。 1. 特別縁故者とは相続人がいない方の財産を受け取れる人のこと 相続が発生すると、亡くなられた方の財産は「相続する権利が法律で認められている法定相続人」が引き継ぐことになります。「第三順位まで」と 法定相続人の範囲は決まっている ため、 それ以外の方は法定相続人になることはできません 。 また、法定相続人全員の相続放棄が認められた場合、初めから法定相続人はいなかったとみなされ、亡くなられた方の財産は、原則「国のもの(国庫)」になります。 このように 法定相続人に該当する方がだれもいない とみなされたときに、亡くなられた方と 特別な縁故関係 にあったことを具体的に主張し、 「 特別縁故者 になること」を裁判所に認めてもらう と、 本来は相続する権利がない 第三者の方であっても財産を引き継ぐことができる ようになります 。 図 1 :相続順位の考え方 ※遺産相続の対象範囲、法定相続人について詳しくはこちらをご覧ください。(当サイト内) 関連記事 2. 特別縁故者が認められる相続人の状況 法定相続人ではない第三者の方が、 財産を譲り受けるための前提条件 は、法定相続人に該当する方がだれもいない、すなわち 「相続人不存在」 の状況であることが確定されていなくてはなりません。 第 4 章の特別縁故者になるまでの流れの中で詳しく説明していますが、相続人不存在は単に相続人がいないと生前に聞いていたから、という理由だけでは成立しません。本当に相続人がだれもいないことを一定の時間をかけて裁判所が確認した上で、確定されることになります。 また、実は遺言書が残されていたという場合は、 遺言書の内容が最優先 となりますし、万が一 債権者がいた場合には返済の方が優先 されます。本当にだれもいないという状況になって初めて 「 特別縁故者 としての主張 」 が公にできるようになります。 図 2 :相続人不存在とは 3.
特別縁故者とは?認められる範囲や遺産を受け取るための手続きを解説 | 相続会議
法定相続人がいない人の遺産は国に納められますが、その前に債権者や特別縁故者は遺産をもらうことができます。特別縁故者が遺産をもらうためには、所定の期間内に手続きをしなければなりません。 この記事では、特別縁故者として認められるための要件と、特別縁故者が遺産を受け取るための手続きについて詳しくお伝えします。 1.特別縁故者とは?
特別縁故者になれる3種類の人物 遺産を相続できる相続権は、血縁関係のある人物か配偶者のみが受ける権利があります。もともと相続権がある人物を、法定相続人と言いますが、必ずしも法定相続人が居るというわけではありません。 しかし、被相続人が遺言を残さず亡くなってしまったら、どんなに口約束で「 君には財産の◯◯を渡す 」としていても、生前に親密な付き合いがあったとしても遺産を受け取ることが出来ないのでしょうか?