会計英語㉓ 「控除(△)」を英語で 佐和公認会計士事務所
?」と不思議にも感じる処理なのですが、会計と税は基本的なところで考え方が異なります。 こういうもの、と納得するよりありません。 ところで、確定申告書の第二表の下にある「事業税」の表に「事業用資産の譲渡損失など」を記載する欄があります。 ここへの記載も忘れないようにして下さい。 個人事業税は、(事業所得-290万円)× 税率 で算定されます。 事業所得には事業用資産の譲渡損失が含まれていませんが、ここに記載することで、事業用資産の譲渡損失を事業税算出の計算に組み入れてもらいます。
減価償却累計額 マイナス表記
100×6ヵ月/12ヵ月=50, 000円
決算時の仕訳
減価償却費 50, 000円/ 建物 50, 000円
最終的な貸借対照表(=決算書)において、建物は減価償却費50, 000円を直接差引いた残高で表記します。
間接法
間接法とは、当期の減価償却費を「減価償却費」勘定(費用)の借方に記帳し、減価償却費相当額を固定資産勘定から直接マイナスせずに「減価償却累計額」勘定という資産のマイナス項目で間接的に表記 する方法です。
直接法同様、例示で仕訳の流れをみていきます。
令和元年10月に100万円で取得した機械について減価償却を行う(決算年1回 決算日3月31日)償却方法は定額法、耐用年数10年。
機械 100万円/現金 100万円
減価償却費 50, 000円/ 減価償却累計額 50, 000円
最終的な貸借対照表(=決算書)において、建物は取得時の100万円のまま、減価償却費を資産の減価償却累計額で表記します。
直接法と間接法、どちらで仕訳をしても結果は変わりません。
間接法で表記した場合は「固定資産の取得原価がいくらでどれくらい償却が進んでいるのか? 」をすぐに読み解くことができますが、勘定科目が一つ増えますので直接法より知識を必要とします。
自社が所有する固定資産の規模、決算書を必要とする内部・外部の関係者が見て分かり易い方法を選択しましょう。
まとめ
今回は減価償却・減価償却費について基礎となる考え方や計算方法、仕訳方法を解説しました。
実際の実務においては、減価償却資産の取得原価等により受けられる税法上の特典等も様々あり、経営者や経理担当者は会社の状況に応じ、固定資産に関連する節税対策を選択していくことになります。
No. 2106 定額法と定率法による減価償却(平成19年4月1日以後に取得する場合)
画像出典元:o-dan
減価償却累計額 マイナス
簿記3級では、償却方法が「定額法」(毎期の減価償却費が一定)という基本パターンのみの出題となっていますが、簿記2級では「定率法」や「生産高比例法」など、毎期の減価償却費の金額が一定ではない償却方法が出題されます。 とはいえ、基本的な減価償却の考え方自体は3級の内容から大きく変わらないので、3級の内にしっかり基礎を固めておきましょう!
(「間接法」のメリット)
「間接法」、「直接法」いずれの方法でも帳簿価額は同じ になります。(上記だと820, 000円)
イメージ的には、車の価値が目減りした分、直接「車両運搬具」勘定を減らす「直接法」の方が理解しやすいと思うのですが、なぜ「間接法」ではわざわざ「減価償却累計額」勘定を使うのでしょうか? 理由は、 「間接法」では「車両運搬具」勘定が取得原価を表す ので、会社が 資産にいくら投資したか(資産の購入価額がいくらか)が一目でわかるから です。
「直接法」だと、期末時点で「車両運搬具」勘定が820, 000円になっており、これだけだと購入価額がいくらなのかがわかりませんが、「間接法」だと「車両運搬具」勘定は1, 000, 000円のままなので、購入価額は「車両運搬具」勘定を見れば一目でわかりますね。
会社がどのくらいの規模で投資を行っているかは重要な情報なので、購入価額と減価償却累計額を相殺せずに別々で表示しようというのが「間接法」の目的になります。
なお、 簿記3級では「間接法」のみが出題範囲となっており、「直接法」は簿記2級の出題範囲となっています 。
③売却時の処理(R2. 30)
売却価額は800, 000円、Q2で計算した通り、R2. 30の車の帳簿価額は730, 000円、Q3で計算した通り、売却益は70, 000円です。
前期末時点(R2. 31)での貸借対照表は下記の通りとなっています。
< 前期末時点(R2. 有形固定資産を売却したときの処理 | 海老原 諭. 31)での貸借対照表>
車両運搬具(借方):1, 000, 000円
減価償却累計額(貸方):180, 000円
売却したのはR2. 30なので、まず、 R2. 1~R2. 30の6ヵ月分の減価償却費の計上 が必要になります。
6か月分の減価償却費は180, 000円/年×6ヵ月/12ヵ月=90, 000円です。
90, 000
改めて売却時点(R2. 30)の貸借対照表を整理すると下記の通りとなっています。
<売却時点(R2. 30)の貸借対照表>
減価償却累計額(貸方):270, 000円
この時、下記の通り 帳簿価額は730, 000円 で、 Q2の解答と同じ になります。
R2.