屋根屋が教える!雨樋詰まりの正しい掃除方法と必要な道具。対策方法も伝授します! | 三州瓦の神清 | 地震や台風に強い防災瓦・軽量瓦・天窓・屋根・リフォームのことならなんでもご相談ください。
雨樋の詰まり対策に、 雨樋用ネット をおすすめされたけれど、本当に効果はある?うちに必要なの?
雨樋が詰まる原因とは?正しい掃除方法を詳しく解説! | 工具男子新聞
そもそも雨樋の「とい(樋)」ってなに? 「とい」とは、簡単にいうと 屋根面を流れる雨水を集め地上あるいは下水に導くための装置、設備です! パーツとしては大きく2種類あり、 「軒とい」と「縦とい」 です。 軒といは軒下に敷設して屋根からの水を集めて流す役割。 縦といは軒といによって集められた水を地面に下ろす役割。 をしています。 以前、お客様よりこんな質問を受けたことがあります。 ・雨を集める役割だけなら、そんなに重要なの?雨樋って無くてもいいのでは? ・雨が降ればどこでも全面濡れるから、結局しずくが屋根から垂れるし、雨樋って必要ないんじゃない? ・住宅のデザインとしては、雨樋がない方がきれいでは? と、言うように、 雨樋をはじめとする「とい」に対するみなさんの関心は、おおむね低いわけです。 ただ… 雨樋が詰まった時の現場を見てもらえればその大事さはお分かりいただけると思います。 雨樋が詰まりを放っておくと、家が大変なことに…。 被害例その1)敷地がプールのような状態になる。 まずは衝撃映像をご覧ください! 雨樋が詰まって、 雨水がオーバーフローした様子を収めた動画 です! このまま溢れ出た水を放置しておくと… 敷地が5㎝以上水が溜まり、プール状態に…. エアコンの室外機や、ガス給湯器の配管から家屋の基礎内へ浸水するという大惨事に発展しそうな状態 でした! 雨樋がある住宅設計では、雨水の排水は雨水枡へと設計されています。 要するに、 雨樋が詰まってしまうと、屋根からの雨水が雨水桝に入らずに敷地に流れ込みます! 敷地がそのような大量の雨水を排水する仕組みになっていないと、このようなプール状態になってしまうわけです。 被害例その2)家屋の湿度が上がり「シロアリ被害」にも繋がる。 この動画の現場では、家屋の基礎内には浸入していなかったので、大事には至らなかったのですが… もし、家屋の基礎内に雨水が流入したら 2次被害として「基礎内の高湿化」がすすみ、 さらに、それが引き金となって、「 シロアリ被害」も考えられます! 雨樋が詰まる原因とは?正しい掃除方法を詳しく解説! | 工具男子新聞. 溢れた雨水は樋の外側を伝わって流れ始め、縦樋を柱に留めている樋受け金物から柱部へ浸水する。 含水が増した柱は壁内の通気が悪いと乾かない状態が長く続いてシロアリや腐朽菌による生物劣化が発生するリスクが高まる。 柱に防腐剤を塗布する手法は一時的な効果に留まるので、雨樋に溜まった枯葉を日常的に清掃する等の浸水の原因を取り除く根本的な解決が求められる。 参照文献: 国総研資料第975号 第Ⅳ章 「木造住宅の水分に起因する劣化リスク分析・同解説」 第Ⅳ章P.
4章 5 年に一度は点検してあげよう! 落ち葉よけネットを設置したら、そのままずっと放置して良いわけではありません。 きちんと機能しているか、 5 年に 1 度程度は点検してあげましょう 。 落ち葉やごみが絡みついていないかや、台風などのせいで破損していないか確認するためです。 屋根の点検 もこのくらいの頻度でしてあげるのが良いので、そのときに一緒に見てもらうのが丁度良いです。 雨樋も屋根も、普段あまり見えないところだからこそ、お手入れした後の点検が大切です。 雨風からお家を守ってくれる重要な部分ですので、雨樋ネットは取り付け後も定期的に点検を行いましょう。 まとめ いかがでしたか? 最後にこの記事をまとめます。 ■ 1 章まとめ 雨樋のネットの効果は以下の 4 つです。 ①雨樋が落ち葉やごみで詰まるのを防げる ②雨漏りの予防ができる ③鳥の巣ができにくくなる ④雪害を軽減できる ■ 2 章まとめ 設置におすすめなのは、樹脂製のネットです。扱いやすく、 DIY にも適しています。 針葉樹が多い立地なら、ネットより目の細かい落ち葉除けシートがおすすめです。 ■ 3 章まとめ 取り付けにかかる費用相場は以下の通りです。 内容 費用相場 落ち葉除けネット 取り付け費用 3, 000~ 6, 000 円 /1 m 足場仮設・解体費用 800~ 1, 000 円 /1 ㎡ ※別途で運搬費用や現場経費がかかる場合があります。 塗装工事をご検討中なら、一緒に工事すると同じ足場が使え、お得に工事できます。 ■ 4 章まとめ 取り付けた後、 5 年に一度は点検を業者に依頼しましょう。 雨樋や雨樋ネットは普段あまり見えないので、気づかないうちに破損してしまっている場合もあります。 屋根などの点検と一緒に見てあげると良いでしょう。 雨樋ネットは、詰まりにお困りの方にはとても有効な対策リフォームです。 ぜひ実施してみてくださいね。 ◆足場代がお得になるので塗装工事と一緒にする方が多いです。塗装の時期や費用相場はこちら ・ 写真で解説:外壁塗装の塗り替え時期が分かる! 見極め症状別チェック ・ 12, 000件の実績から見る!外壁塗装の費用相場と適正価格見極めのコツ