介護士の給料はどうして上がらないのか?-転職準備情報|介護の転職求人なら介護ぷらす+
介護報酬は医療報酬と比べると、かなり低めに設定されている事実があります。これには、介護保険制度が生まれた理由に関係があります。 介護保険制度は、高齢者数の増加に伴い、医療費が増加し、国の財政を圧迫してきたため、支出削減目的で生まれたものです。 つまり、介護報酬は医療費による財源圧迫を回避するために生まれました。それにより、介護報酬は価格が抑えられているのです。介護報酬を高くすると、医療費に代わり、介護費が国の財政を圧迫するため、本来の目的から外れてしまいます。このように介護報酬が低いままであるため、介護士の給料も低いままであるというわけです。これは介護士の給料が低い理由の一つです。 また、最初から低価格の介護報酬は時間の経過と共にさらに低下しています。介護報酬は3年毎に見直されますが、2003年改定は、「マイナス2. 3%」、2006改定はさらに「マイナス2. 4%」の引き下げが行われました。 2009年と2012年には、主なところでは、介護職員の処遇改善のためプラス改定でしたが、2015年は「マイナス2. 介護士の給料はどうして上がらないのか?-転職準備情報|介護の転職求人なら介護ぷらす+. 27%」の引き下げでした。この数値に関しては、処遇改善と介護サービスの充実分プラスを除くと、マイナス4. 48%となります。 そして、65歳以上の高齢者の数は、2025年には「3, 657万人」となり、2042年に3, 878万人を迎えると予測されています。この高齢者数の増加をみると、今後は介護保険サービスの利用者がさらに増加します。 このままいけば、介護費が財政を圧迫すること必須です。そうならないために国は介護報酬の引き下げを行ない、介護費による財政圧迫を回避しようとしているのです。そのため、今後も介護報酬を引き下げていく可能性があります。つまり、「介護報酬は公定価格のため上限がある」「介護報酬自体が低く設定されている」「介護報酬が下がっている」という事情があるため、介護士の給料は安くなっているのです。 まとめ 見てきた通り、介護士の給料が上がらないのは明確な理由があり、国の財源から支払われている給料であるため、上がりにくいといえます。 それは今後も傾向として続きます。介護士の給料は低めに設定されている一方で、給料が良い施設もあります。給料に満足できない状況なら、転職も視野の一つとして必須といえます。介護人材は不足していますし、施設としては事業拡大のためにのどから手が出るほど、介護士を必要としています。事業所の努力で給料を高めに設定している場合もあるので、転職求人も検討してみることをおすすめします。
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介護職は慢性的な人材不足に陥っております。 人材不足解消のための政策として、処遇改善加算や介護報酬の引き上げなど、いわゆる賃金アップの政策が現状続いております。 関西圏の介護人材の不足率は以下のようになっております。 滋 賀:▲3351人・不足率13. 9% 京 都:▲1万1113人・不足率20. 7% 大 阪:▲3万4495人・不足率16. 6% 兵 庫:▲2万522人・不足率18. 8% 奈 良:▲4852人・不足率15. 6% 和歌山:▲2349人・不足率10.