好きにならずにいられない - 映画のお話
北欧映画らしく、静かでゆったりとした映画。"持たざる者"の孤独で狭い世界を描いた作品に惹かれてしまう個人的嗜好を差し引いても、周囲の人間に対するフーシの無関心と親愛の描写の対比がいじらしい。 それにしてもなかなかのクソ邦題&クソポスター。観る人間を誤解させ、結果的に「期待してたのと違う!がっかり!」と思わせてでも、観られさえすればそれで良いのだろうか。(英題は英題で辛辣だけど)
映画『好きにならずにいられない』を紹介、心優しい巨漢男の不器用な恋の物語 出演はグンナル・ヨンソン&Amp;リムル・クリスチャンスドッティル | 一歩初めの.Com
あらすじとネタバレを読んで、「ちょっと女性にばかり、都合がいいのでは?」と思った人もいるのではないでしょうか?
みんな大好き心優しき大男……。 2015年 アイスランド ・ デンマーク映画 監督:ダーグル・カウリ 主演:グンナル・ヨンソン 序盤のかんたんなあらすじ 空港職員のフージは43歳で、身長180オーバー推定体重150キロという相撲取り体型。 おまけにハゲています。 フージは年老いた母と同居の独身です。 母は彼氏に立ちバックでパンパン突かれたりしてます(笑) フージの趣味は戦争 シミュレーションゲーム と サバゲー (ミリタリーコスでペイント弾を撃ち合うやつ)、音楽はヘビメタ一択。 あ……お察し……当然童貞です。 もちろん、職場ではイジメられています。 まあまあきついイジメです。 でもやり返しません。 母と彼氏のいる自宅にはいたくないのでしょうか、ほぼ毎日ドライブと称して家を出て、埠頭に車を止め、ラジオを聞いて時間を潰します。 毎週同じタイ料理レストランで パッタイ を食べます。 もち、ひとりです。 そんなリピートの毎日を送るだけですが、フージは優しい大男です。 近所に住んでいる、友達のいないかわいい幼女と遊んであげます。 当然、通報されます(笑) 会うひとほぼすべてに変質者扱いされます。 こんなにいいやつなのに世の中どうなってんだよ!? そんなフージを見かねてか、母の彼氏が余計なおせっかいをしてきます。 誕生日プレゼントとして、ダンススクールの体験券を渡してくるのです。 母の彼氏の顔を立てるために、しぶしぶダンススクールに行ったフージはシェヴンという女性と出会いました。 それから、フージのかわり映えのしない日常に劇的な変化が起こるのでした……。 ―――ネタバレ注意!――― 親友にならずにいられない度☆☆☆☆☆ フージは親友のモルドゥルとおそらく長い付き合いなのでしょう。 モルドゥルは妻子持ちなのに、フージとの戦争 シミュレーションゲーム を優先したり、いっしょに サバゲー をやったり、フージがシェヴンと出会った後に適切な助言を与えたり、親友度マックスのいいやつです。 フージを批判したり突き放したりしません。 つらいとき、いて欲しいときに、いつもそばにいてくれる、最良の友人です。 こういう友人を持ちたいものですね。 邦題考えたひとのフージ愛やばい度☆☆☆☆☆ 原題はどうやら「フージ」みたいです。 よく洋画にあるわかりやすいけど、内容がわからん題名です。 「好きにならずにいられない」ってさすがに意訳しすぎじゃ……?