エチレングリコール中毒(不凍液中毒)〜どんな症状になるの? | The Woof イヌメディア
獣医師解説!猫との生活の中で、中毒は大変身近にある病気です。人が普段食べているものや、使用している物の中には猫にとって非常に危険な物が多くあります。何気なく使っている物が、猫の口に入ると命に関わることもあります。この記事を読めば、猫に与えていけない中毒物質の種類が分かります。
ネコにおけるエチレングリコール中毒の集団発生
エチレングリコールは非常に危険な中毒の一つです。 夏に使われる保冷剤や、車の不凍液にも入っており、味覚や嗅覚を刺激する甘い匂いが入っているため、興味を持ちやすく、非常に危険です。 中毒の中でも非常に多い部類に入ります。 自宅に帰ると猫がぐったりしていた。 冷凍庫から保冷剤をかじっていた。 夏の冷却シートの中身を食べていた。 その様な経験のある飼い主へ。 では、エチレングリコール中毒になるとどのような症状が生じるのでしょうか? 本記事では、猫のエチレングリコール中毒の病態、症状、中毒量、治療法に至るまでを獣医師が徹底解説します。 この記事を読めば、犬に与えていけない理由と対処法が分かります。 猫にとって危険な物を知りたい飼い主必見です。 限りなく網羅的にまとめましたので、エチレングリコールが猫に与える影響をご存知でない飼い主は是非ご覧ください。 病気について直接聞きたい!自分の家の子について相談したい方は下記よりご相談ください! ネコにおけるエチレングリコール中毒の集団発生. ✔︎本記事の信憑性 この記事を書いている私は、大学病院、専門病院、一般病院での勤務経験があり、 論文発表や学会での表彰経験もあります。 今は海外で獣医の勉強をしながら、ボーダーコリー2頭と生活をしています 臨床獣医師、研究者、犬の飼い主という3つの観点から科学的根拠に基づく正しい情報を発信中! 記事の信頼性担保につながりますので、じっくりご覧いただけますと幸いですm(_ _)m » Dr. Kaiのプロフィール ✔︎本記事の内容 猫に不凍液、保冷剤は危険!エチレングリコール中毒の怖さとは?! 猫がエチレングリコールを食べてしまった時に起こる病態 エチレングリコールは水に溶解しやすく甘みのある無色無臭の液体です。 自動車の不凍液や一部の保冷剤、工業用溶剤などに含まれ、甘い味を動物が好んで摂取するため中毒の原因となります。 エチレングリコールは消化管から急速に吸収されて、組織中に均一に分布し、アルコール脱水素酵素及びアルデヒド脱水素酵素による代謝を受けます。 代謝産物によって代謝性アシドーシスや腎障害が生じ、中枢神経抑制、急性腎不全、低カルシウム血漿などの症状を引き起こします。 致死率が高く、致死量は未希釈の不凍液で1.
5g/頭 口腔内投与 3%過酸化水素(オキシドール) 1-2ml/kg アルコール(ウォッカ、ウイスキー等の40%アルコール)2.