押しも押されもしないの意味!間違えた使い方をしてませんか? | オトナのコクゴ
スポーツ界や芸能界、政界など、一つの分野で大きな功績のある人を評価する言葉として使われることが多い言葉。 例えば、 「押しも押されもせぬ名監督だ」、「押しも押されもしない大スター」 など、新聞やニュースで一度は耳にしたことがあるかと思います。 芸能界で活躍している人は身近にいないから使う機会がない…なんて思う方もいるかもしれません。 しかし、例えば、今勤めている会社が起業する際に大きく貢献した社員を紹介する時に、 「わが社がここまで発展できたのも、押しも押されもせぬ技術者として彼がいたからだ。」 など、身近で大きく貢献してきた人に対して使っています。 ちなみに、英語で【押しも押されもしない】はどう言えばいいのでしょうか? 一つは acknowledged(アクノーレッジュ)。世間で認められた 、という意味。 誰もが認めた実力があるという意味合いで使います。 例文で、 He was an acknowledged superstar. (彼は押しも押されもしない大スターだった。) と使うとその人の実力を表現できます。 もう一つは established(エステーブィシュ)。設立する、確立する 、という意味。 地位や名声が高い分野での実力者を評価する言葉です。 例えば、「政界の大立者」は英語にすると、 a political magnate of established reputation となります。 押しも押されもしないのまとめ 最後に、類義語を紹介しますね。 「貫禄がある」「威厳がある」「風格のある」「品格がある」 などなど。 どれも、その人物がどっしりとした立派で厳かな様子、という意味合いの言葉です。 今まで磨き続けた技術と長年の経験から動じない様子を表します。 類義語を使って表現するのもいいかもしれませんが、【押しも押されもしない】に含まれる意味合いは、多くのライバルたちと 切磋琢磨 しながら、実力のない者は去っていく厳しい世界にいた人物の強さと厳しさを感じます。 並大抵の覚悟や努力では決して多くの人から敬意を受けることがない世界で、多大な貢献をしてきた人物への最大級の慣用句なのかもしれません。 関連記事(一部広告含む)
押しも押されもしない | ルーツでなるほど慣用句辞典 | 情報・知識&オピニオン Imidas - イミダス
人に何か伝えるとき、正しい言葉で伝えるために! 文章に間違いはないか、チェックしましょう。今回は間違えやすい言い回し。 この文章の間違いに気付く? 久しぶりに地元に帰省すると、実家の近所に住む知り合いから「 あの気弱な子供が、今は地元で押しも押されない実力者といわれるようになっているのよね 」と、地元の人の噂話を聞きました。子どもの頃の姿からは想像できないほど、大人になって成功する人もいますよね。 ところで、この文章には誤りがあります。あなたは何が間違いかわかりますか。 【問題】 「あの気弱な子供が、今は地元で押しも押されない実力者といわれるようになっている」の間違いはどこ? 1. 押しも押されない 2. 実力者 正解は? 「 押しも押されない 」が間違い。 「 押しも押されもしない 」「 押しも押されもせぬ 」が正しく、 地位などがゆるぎない状態 であることを言います。 押しも押されもせぬ(読み:オシモオサレモセヌ) どこへ出ても圧倒されることがない。実力があって堂々としている。押すに押されぬ。「押しも押されもせぬ財界の大立て者」 [補説]文化庁が発表した平成24年度「国語に関する世論調査」では、本来の言い方とされる「押しも押されもせぬ」を使う人が41. 5パーセント、本来の言い方ではない「押しも押されぬ」を使う人が48. 押しも押されもしない. 3パーセントという逆転した結果が出ている。 (小学館デジタル大辞泉より) 【もっとことばの達人になりたいときは!】 ジャパンナレッジ 知識の泉「 賢くなること請け合い! 言葉力クイズ 」
×「押しも押されぬ」 →○「押しも押されもせぬ[=しない]」 2014. 01.