交通 事故 刑務所 に 入る 場合
「 交通事故 ( 死亡事故 )を起こしてしまった…」 ある日突然、自分が交通事故の加害者になる時がくるかもしれません。 自動車は大変便利な乗り物です。 しかし、自動車を運転するということは常に事故と隣り合わせです。 死亡事故に巻き込まれた被害者の遺族の怒りや悲しみは計り知れません。 もし、ご自身・ご家族が死亡事故を起こしてしまったら… 死亡事故の加害者は 刑務所 行き? という不安が浮かんでくると思います。 このように死亡事故を起こすと刑務所に入るのかという点が気になる方も多いようです。 今回は自動車の死亡事故で刑務所に入る可能性はあるのかなどをみていきたいと思います。 自動車は確かに便利ですが、その反面、危険性の高い乗り物でもあります。 そのため、運転者個人には様々な注意義務が課せられています。 「自分は事故を起こさないから大丈夫」 と思ってらっしゃる方もたくさんいると思います。 しかし、誰でも死亡事故の加害者になり得る可能性はあります。 今回の記事で「死亡事故の加害者は 交通刑務所 に入る?」という点をおさえていきましょう。 法律的な部分は刑事事件の専門家の先生に解説していただきます。 弁護士の岡野です。 十分、注意を払い運転していてもいつ自分が加害者や被害者になるかわかりません。 今回は自動車の死亡事故を起こしてしまうとどうなるのかをくわしく解説します。 よろしくお願いします。 ではさっそく、死亡事故を起こすと加害者はどうなってしまうのかをみていきたいと思います。 死亡事故(交通事故)を起こすと刑務所に入る? 自動車による死亡事故とは?
死亡事故でも加害者が刑務所に行くとは限らない理由とは
保釈中はいろいろと行動制限があり、守らない場合には警察に再び勾留されることがあります。 一般的な交通死亡事故の場合、加害者に重い行動制限がかけられることは稀ですが、被害者遺族への接見禁止が条件としてあるのであれば、会うことはできません。 また、被害者遺族が加害者からの電話や面会要求などで恐怖感を感じ、警察に通報されれば逮捕される可能性もあります。 そのため、被害者への連絡は弁護士を雇い、ワンクッション置く方が良いでしょう。
交通刑務所の生活は出入り自由?死亡事故での刑期や所在地についても | Moby [モビー]
民事的な意味でも、刑事的な意味でも、相手方遺族とは示談をするべきです。遺族に示談してもらえたという事実は、将来的に 加害者にとって有利に作用 します。 まず、民事的な側面としては、示談が成立すればお金の問題はすべて解決します。将来的に相手方から 追加の請求を受けない ので安心です。また、追加の請求を受けても、示談を理由に 支払いを拒むことが可能 です。 次に、刑事的な側面としては、示談が成立すれば相手方から 許しを得られる ケースが多いです。相手方の許しがあれば、相対的に、 刑事処罰が軽く なり、留置場からの 釈放が早く なります。 死亡事故の場合でも、示談が成立していることを理由に略式罰金になり、 裁判を受けないで済む ケースもあります。 Q 死亡事故の「示談金」はいくらですか?「示談金の相場」は? 死亡事故の場合、民事的な意味での示談は、保険会社が代行して行うことが多いです。その場合の示談金の相場は、保険会社の基準によります。示談が成立すれば、 追加でお金を請求されない ので安心です。 刑事的な意味での示談は、保険会社とは別に、加害者本人が(弁護士を代理人として立てて)被害者遺族に対して謝罪金・見舞金等の金銭を支払い、 相手方から許してもらう 一連の活動をいいます。 死亡事故での謝罪金・見舞金の相場は、一概にはいえませんが、将来保険金が下りるまでの間に不自由をおかけしない程度の金額が目安になります。10万円程度お支払いすることもあれば、あえて多めの金額をお支払いすることもあります。 死亡事故の場合は、遺族に許してもらうには、ご依頼者の過失の大きさ、相手方の過失の大きさ、遺族の感情、反省の態度などが大きく影響してきます。そのため、謝罪金・見舞金の金額について一般論を述べるのは難しいです。 Q 死亡事故を起こしました。このままだと、会社は「解雇」されますか? 会社を解雇されるかは、会社の就業規則や社長の裁量的な判断によります。交通事故で相手を死亡させてしまった場合でも、必ず会社を解雇されてしまう訳ではありません。 まず、死亡事故が不起訴で終わった場合は、事故を起こした人に 前科はつきません 。前科がつかないので、就業規則に違反することもなく、そのまま 職場に復帰できる ケースが多いです。 また、死亡事故が罰金刑や禁錮刑・懲役刑で終わった場合、事故を起こした人には前科がつきますが、社長の裁量で 職場に復帰できる ケースもよくあります。仕事に運転免許が必要な場合は、復職が難しく、復職しても配置転換さあれる場合がありますが、 直ちにクビになるケースは少ない ように感じます。 もっとも、これはあくまで軽微な過失で事故を起こしてしまった場合です。飲酒運転や危険運転で死亡事故を起こした場合は、裁判の後に刑務所に収監される可能性が高いですし、職場も解雇される可能性が高いです。 Q 死亡事故で免許取消しになりました。もう「刑罰」は科されませんか?
交通事故でも刑務所に収容される可能性があるとわかりました。 他にも、交通事故と刑務所の関係について疑問に思うことがありますよね。 こちらでは、Q&A方式で皆さんの疑問にお答えしていきます。 Q1. 交通事故で刑務所に入る期間はどれくらい? そもそも、刑務所に服役する刑罰は、 懲役刑 といいます。 刑事裁判で有罪になり、裁判官から懲役刑を言い渡されると刑務所に収容されることになります。 日本の刑法では、懲役は、有期懲役と無期懲役に分類されています。 有期懲役は法律で定められていて、裁判官が何年でも自由に決められるわけではありません。 有期懲役の期間の定めは1月以上20年以下とされています。 「懲役刑」は所定の刑務作業を行わせるという点で禁錮刑と区別されています。 同じ、重大な交通事故でも、 過失運転致死罪:7年以下の懲役、7年以下の禁錮、または100万円以下の罰金 危険運転致死罪:1年以上20年以下の懲役 と、罪名ごとに定められている法定刑がことなります。 さらに、事件の内容などで、年数もことなります。 弁護士に聞けば、科せられる懲役刑の目安を知ることができます。 Q2. 高齢者でも交通事故を起こすと刑務所に入る? 今日、 高齢者 が起こす交通事故をよくニュースで見かけますよね。 交通事故で人死なせちゃって現行犯逮捕って、刑務所に入るの?犯人78歳とかだと、ほんといろいろいたたまれないな — もなお (@00monao00) May 14, 2012 75歳で交通刑務所入るの… — kiiroidori for live (ユキちゃん) (@kiiroidori2) April 2, 2018 高齢者が起こした交通事故(死亡事故)でも刑務所に収容されるのでしょうか? 最近では、こんなニュースがありました。 出典:東京新聞 2018年5月30日 夕刊 ご覧の通り、高齢者だからといって刑務所への収容が免除されるということはなさそうです。 高齢者だとしても、重大な交通事故を起こすと刑事裁判になり、懲役実刑を受ける可能性はあります。 Q3. 交通事故を起こすとどんな刑務所にはいる? 重大な交通事故を起こすと最終的に 刑務所 に収容される場合もあるとわかりました。 窃盗・強姦・殺人など、他の刑事事件の加害者達と同じ刑務所に収容されるのでしょうか。 一般的に、交通事故を起こしたり悪質な道路交通法違反などの受刑者が収容される刑務所は交通刑務所と呼ばれています。 しかし、その刑務所には「交通刑務所」と言う名前はついていません。 交通事故で有罪となり、懲役・禁錮刑を受けることになると交通犯罪の部門がある刑務所に収容されることになります。 交通刑務所に収容された受刑者は、一般の刑務所と同様に刑務作業も行います。 また、交通事故を起こしてしまった人に対して行われる「交通安全指導」なども実施されています。 交通刑務所内には、交通事故の被害者を供養する慰霊碑があったり、教習コースが作られていたりします。 交通刑務所の中で刑を受ける人たちの犯した罪に合わせて、その改善に役立つような指導が行われます。 【弁護士無料相談】交通事故で刑務所に入らないためには?