化学流産とは?原因と症状、その後の妊娠の可能性
妊娠検査薬で「陽性」と判定されたにもかかわらず、産婦人科で妊娠が確認されなかったり、その前に生理が始まってしまったりする場合を「化学流産」といいます。 赤ちゃんを望むすべての女性にとって、妊娠検査薬での陽性判定から一転して、妊娠に至らなかった場合、とてもつらいものです。そして、妊活や不妊治療をしている女性にとっては落胆も大きいものでしょう。 化学流産が起こる原因とはどのような状態なのか、症状はあるのか?その後の妊娠への影響について解説します。 妊娠初期のガイド(無料ダウンロード) 妊娠初期ガイドP3より 妊娠、出産は人生の一大イベント。 初めての妊娠では、ちょっとした体調の変化などで不安になることも多いと思います。 ・妊娠初期に食べちゃダメなもの、食べていいものがわからない ・妊娠初期で気をつけた方がいいことは? ・妊娠初期に揃えておくべきことや、やっておくと良いことは? そんなあなたのために、今すぐ使える、妊娠初期ガイドをご用意しました。あなたの楽しい妊娠生活のお役に立てましたら幸いです。 ※体調の変化などについては自己判断せず、不安なことはすぐに主治医の先生に相談されることをおすすめします。 1、化学流産とは? はじめに、化学流産にまつわる様々な疑問についてお答えします。 ①化学流産とはどんな状態のこと 精子と卵子が出会ってできた受精卵は、子宮内部に移動して子宮内膜に着床します。化学流産は、受精しても、その後着床が継続しないで、妊娠に至らなかった状態のことです。病院で超音波検査をすると、妊娠5~6週目になっても赤ちゃんを包む胎嚢が確認できません。化学流産が起きる時期は、胎児がそこまで成長していないので、妊娠確定対象にはなりません。そのため、医学上では流産としてカウントもされません。 ②化学流産って自覚症状があるの? 化学流産をしてから・・・妊娠できないんです。| OKWAVE. 流産では、下腹部痛や出血などの症状がみられることがありますが、化学流産の場合、受精卵がいつもの月経のように自然に体外に排出されるため、自覚症状は見られないことがほとんどです。 しばらくすると生理と同じくらいの出血がある程度で、痛みなどはなく、生理が予定日から1~2週間程度遅れる程度なので、単に「生理が遅れた」と思う人も少なくありません。 ③化学流産の原因は? 化学流産の原因の多くは、受精卵の染色体異常です。「重いものを持ったからでは?」「仕事で無理をしてしまったからでは?」と自分の行動や生活が原因ではないかと考える人も多いですが、それは関係ありません。妊娠が分かる前に薬を飲んでしまった場合も同様です。 染色体異常以外の原因としては、子宮内膜ポリープや子宮筋腫、子宮内膜の慢性的な炎症、ホルモンや抗体に異常がある場合が挙げられます。 ④化学流産が起こる時期とは?
化学流産をしてから・・・妊娠できないんです。| Okwave
tommaso79/gettyimages 妊娠4週から妊娠6週くらいまでの超初期段階に妊娠検査薬を試したら陽性だったけれど、数日後に生理が始まったというケースや、陽性が出て産婦人科を受診したところ、赤ちゃんを包む「胎嚢」が確認できず、数日後生理が始まることがあります。血液中または尿中のhCGというホルモンが陽性になることによってのみ妊娠と診断され,通常の妊娠に移行しないような場合を化学流産といいます。化学流産は、受精卵が着床したころの早い段階で起こる流産で、生理と区別できないことがほとんどです。 化学流産の起こる時期や症状は? 妊娠検査薬が正しい反応を示すのは、通常は最終月経の初日を妊娠0週0日とした場合の妊娠4週以降です。胎嚢は妊娠5~6週以降にはほぼ確実に超音波検査で確認することができます。この妊娠4週から胎嚢が確認できる妊娠5~6週までの時期に、妊娠が継続できないと化学流産となります。受精して1週間後から試せる早期妊娠検査薬も市販されているため、一般的な妊娠検査薬よりも早く妊娠に気づき、そのあと妊娠5週ごろに産婦人科を受診して、胎嚢が確認できず化学流産とわかるという場合も。また妊娠4週未満に化学流産が起こっていて、それと気づかないこともあります。症状としては、自覚症状がないか、または普段の生理と同じ程度の出血です。妊娠検査薬を試していなければ、遅れていた生理が来たと思うくらいです。 化学流産はなぜ起こるの?原因は? 化学流産が起こる原因ははっきりとわかっていません。妊娠初期に起こる流産は、多くが受精卵の染色体異常によるものですが、原因が特定できない場合もあります。また、ママが何かをしたから、何かをしなかったから流産になるということはありません。それは、化学流産も同様で、決して自分を責める必要はありません。 化学流産は繰り返す?予防はできるの?