ぬか漬けってそもそも何?ぬか漬けの歴史と伝統
そもそも"ぬか漬"の作り方知っていますか? "ぬか漬"の命ともいえる「ぬか床」。「ぬか床」作りで 大事なポイントは4つ 。 ・基本の材料は「生ぬか」を使う。 ・均一に塩水、材料を加える。 →ぬかに塩水を少しずつ加える。良く混ぜながら均一に水を含ませる。 隠し味に実山椒, 唐辛子(防腐作用), かつお節(風味付け)を加える。 ・「捨て漬け野菜」を漬け込む。 →キャベツの外葉や人参・大根の皮や切れ端などの「捨て漬け野菜」を漬け込む。 野菜くずを入れることで、ぬかの醗酵を助け、塩分をまろやかに。 最後に表面をならして、昆布や煮干し(旨味アップ)など硬いものを刺す。 ・「ぬか床」を熟成させる。 →10日間、ぬか床を熟成させる。その間1日2回ぬか床をかき混ぜる。 捨て漬け野菜は、3~4日に1回取り替える。野菜の汁は絞ってぬか床へ加える。 ※手間はかかりますが、ぬか床は育てているうちに、だんだん愛着がわいてきます。 丹精込めて作りましょう。 「ぬか床」を一から育てるのが面倒な人は、出来上がったぬか床入りパックも販売されています。 あらかじめ醗酵済みなので、そのまま野菜を漬ければすぐに食べることができます。 材料が揃った手軽なキットもあるので利用してみてくださいね。 ぬか漬を保存する容器は? ぬか漬けはどんな味? | ぬか漬けレシピ情報館. 「ぬか床」を作るにあたって、保存する容器が必要ですよね。 ぬか漬の容器は、ニオイの移りにくいホーローや陶器、ガラスなどを使うのがおすすめ。 しっかりとフタができるものを選びましょう。 プラスチック容器(タッパーなど)は、手入れが楽で価格もリーズナブル。 透明タイプはぬか漬の状態が見えるのもメリットです。 これでなくては!というものはありません。 各御家庭で、ご用意できるものを使用していただければと思います。 "ぬか漬"漬ける時の大事なポイント ・野菜は塩もみしてからつける。 →野菜を塩もみすることで、早く漬かります。ぬか床が水っぽくなったり、 塩分が足りなくなることを防いでくれます。 ・野菜を取り出すときは、ついでに手でぬか床を混ぜる。 ・食べる直前にぬか床から出して洗う。 →洗って時間の経った"ぬか漬"は、水っぽく美味しくなくなります。 食べる前に洗って切<るりましょう。 ※ぬかごと食べると栄養価UPでおすすめ! ・漬け時間を逆算して漬ける。 →"ぬか漬"はうっかりすると漬かりすぎてしまうことがあります。食べる直前に、取り出すことを考えると逆 算してちょうどよく漬かるように調整しましょう。 漬かりが浅いと感じたら、漬け時間を長くします。1日以上取り出せないときは、冷蔵庫に入れるなどして調整をします。 ※ぬか床の中の菌に元気に活動してもらうためには、基本的に常温保存がおすすめです!
捨て漬けって?ぬか床にすぐ野菜を漬けられない理由 | ぬか床初心者のための、簡単ぬか床作り情報サイト | Tocoto(トコト)
中村さん:そうですね。ぬか漬けに含まれる「植物性乳酸菌」には注目して欲しいです。"腸活"するならぬか漬けがおすすめ。 腸活とは健康のために腸内環境を整える活動のこと 中村さん:乳酸菌は胃酸などにより死滅してしまうというのが一般的な考えです。しかし、もし生き残っている菌がいるとしたら植物性乳酸菌だろうと言われています。 ー乳酸菌に"植物性"があるんですね。 中村さん:本来乳酸菌自体に違いはないのですが、乳製品について育った乳酸菌が「動物性」で植物にくっついて育った乳酸菌が「植物性」と呼ばれています。栄養の多い環境で育った動物性乳酸菌よりも過酷な環境下で生き抜いてきた植物性乳酸菌の方がタフでお腹の中でも生き残りやすい。 さらにぬか漬けにした食材にはビタミンやミネラルが含まれ、腸内細菌の餌になる食物繊維や酵母、酵素も豊富です。野菜と一緒に様々な栄養が摂れるので、腸活にはぬか漬けがおすすめですね。 ぬか漬けは本当に何でも漬けられる ーぬか漬けと聞くときゅうりや大根などが定番だと思うのですが、他にはどのような食材漬けられますか? 中村さん:基本的にウインナーやかまぼこなどの加工食品を含め、そのままの状態で食べられる食材であれば何でも漬けられますよ。 ー何でも、ですか? 中村さん:そうですね。例えばジャガイモ。生のままでは食べられませんが、蒸せばそのまま食べられますよね?つまり、蒸したジャガイモなら美味しくぬか漬けにして食べられます。 中村さん:他にもさつまいも、れんこん、ごぼう、里芋‥‥ ー根菜がかなり豊富ですね。おすすめですか? 捨て漬けって?ぬか床にすぐ野菜を漬けられない理由 | ぬか床初心者のための、簡単ぬか床作り情報サイト | TOCOTO(トコト). 中村さん:根菜はおすすめです。それ以外ならオクラやキャベツのぬか漬けも良いですよ。キャベツの場合は葉っぱ1枚をベロリンって中に入れて漬けると表面積が大きくなって場所をとるので、蒸したりして柔らかくしてからロールキャベツの様にクルクルクルと丸めて漬けるのがおすすめ。そうすると探すのも楽だし、バラバラに破れたりしなくて便利です。 他には、お豆腐を漬ける人もいるんですよ。 ーお豆腐ですか?かなり水分多い食材ですけど大丈夫なのでしょうか?
ぬか漬けはどんな味? | ぬか漬けレシピ情報館
日本の伝統食「ぬか漬け」。「健康に良さそう」「塩分が気になる」など、人によっていだくイメージは違うかもしれません。今回は漬物文化にくわしい"漬物博士"に取材し、日本の「ぬか漬け」の歴史や発酵食品としての栄養価など、知っておきたい基礎知識を解説します! 「 ぬか漬け 」をはじめとする漬物の種類について、東海漬物株式会社「漬物機能研究所」で漬物の調査・研究・商品開発を長年行っている"漬物博士"小野 浩さん(農学博士)にお話しをうかがいました。 "漬物博士"として活躍する東海漬物 漬物機能研究所 要素技術開発グループ グループ長の小野︎ 浩さん(農学博士)。専門は発酵学、応用微生物学。漬物機能研究所のサイトにさまざまな研究成果と論文が公表されています(写真提供:東海漬物) 日本の四季と風土が育んだ、多様性に富む「漬物文化」 小野さんによれば、 日本の漬物は「JAS(日本農林規格)法」の分類を基準にすると、以下の10種類に大別される とのこと。 (1)ぬか漬け (2)しょうゆ漬け (3)かす漬け (4)酢漬け (5)塩漬け (6)みそ漬け (7)からし漬け (8)こうじ漬け (9)もろみ漬け (10)赤とうがらし漬け さらに、「酢漬け」ひとつとっても、楽京(らっきょう)、お寿司に添えられるガリ(しょうが漬け)、紅しょうがなどさまざまな種類があります。それをさらに細分化していくと明確に数値化するのが難しいほど、数えきれない種類に! 漬物機能研究所のサイト内にある「 漬物探訪 」のページでは、日本各地とアジアの漬物の多彩なバリエーションが紹介されています。ご興味のある方はぜひご覧ください! 海外でも、欧米のピクルス、韓国のキムチ漬けなどの漬物文化がありますが、 日本ほどバリエーション豊かな漬物を食べる民族は非常に珍しい そうです。その理由を小野さんは次のように分析します。 日本には春夏秋冬の四季があること 日本人は農耕民族であること 日本では作物が収穫できない冬季に備え、食物を長期保存する必要があったこと つまり、春夏秋に収穫した多彩な農作物を、作物が育たない冬を乗り越えるために保存して食べよう!という「知恵」が、漬物をはじめとする発酵文化を生み、日本各地の風土や特産物に合わせて独自の発展を遂げていったのです。 漬物は日本人の「知恵」の象徴 なのですね!奥深い! 「ぬか漬け」だけでなく、数えきれないほど多様性に富んだ漬物。日本の食文化を支えています。 「ぬか漬け」が誕生したのは精米技術が発達した江戸時代 「日本最古の漬物」として記録が残っているのは、なんと奈良時代(長屋王の大邸宅跡から発掘された木簡に漬物について記載あり)。そんな気の遠くなるほど大昔から日本人が漬物を食べていたなんて、びっくりです!
自家製ぬか床を持っている人が、それを冷凍庫に入れてぬか漬け作りを休んでしまうくらい、冬は厳しい時期なのです。 ネット通販のぬか床に頼る手もある 作ったばかりのぬか床は、酸味がなく、塩辛くて米ぬかの味しかしません。 少しずつ時間をかけて美味しくなってくれますが、納得できる味になるには数か月かかることもあります。 もし、それに満足できないなら、ぬか床が熟成するまでは、ネット通販で熟成ぬか床を取り寄せても良いでしょう。 自家製ぬか床を育てつつ、買ってきた熟成ぬか床でぬか漬けを作って食べるのです。 秋から冬にぬか床作りをすることになる方は、あえてぬか床作りをせず、熟成ぬか床でぬか漬けを作って食べて、春になってからぬか床を作り始めても良いでしょう。 私もぬか漬け作りを始めたきっかけはネット通販で買った熟成ぬか床なんですよ。 ぬか床がネットで買えるなんて、私の親世代では考えられないことです。 本当に便利になりました。 いきなりぬか床作りをするのが面倒なら、ネット通販のぬか床でデビューするのもアリだと思います。 【参考記事】 ぬか床容器の正しい選び方。クリアすべき4つの条件がある