妊娠超初期・妊娠初期に腰痛?生理前腰痛との違いや腰痛の緩和法、流産との関係は? | ままのて
2020年3月25日 監修医師 産婦人科医 渡邉 京子 産婦人科専門医。長門クリニック勤務。女性特有の月経や更年期にまつわる悩みの助けとなること、また、妊娠出産期を安心安全に過ごすお手伝いすること、を念頭に置いて日々診療しています。 監修記事一覧へ 妊活中の人は、生理前にいつもと違う体調の変化を感じると「もしかして妊娠! ?」とうれしくなりますよね。妊娠超初期症状は、「体がだるい」「頭痛や吐き気がする」など様々ですが、腹痛もその一つです。今回は、生理前の腹痛が妊娠超初期症状かどうか見分けるポイントや、子宮や下腹部などに痛みがあったときの対処法などをご説明します。 生理前の腹痛の原因は?妊娠超初期症状との違いは? 生理前にある腹痛の原因 生理予定日の3~10日前にチクチクとしたお腹の痛みがある場合、「月経前症候群(PMS)」と考えられます。PMSの症状として、腹痛以外に胸の張りや片頭痛、イライラなどがある人も。 PMSには黄体ホルモン(プロゲステロン)が関係しているといわれており、ホルモンバランスの乱れなども含めた様々な原因が考えられていますが、まだはっきりとした原因はわかっていません(※1)。 妊娠超初期症状の腹痛の原因 妊娠超初期に見られる腹痛の原因として、ホルモンバランスの変化が考えられます。 妊娠が成立すると、「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンの分泌が始まったり、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増えたりと、妊娠前とはホルモンバランスが大きく変わります。 特にプロゲステロンには、胃腸の筋肉をゆるめる作用があるため、便秘になりやすくなることで腹痛を起こすことがあります(※2)。 また、医学的な裏付けはありませんが、受精卵が着床したときに生じる「着床痛」を感じた、という人もいます。 生理1週間前の腹痛は妊娠超初期症状? 妊娠超初期 生理予定日前. 妊娠が成立して間もない時期の腹痛であれば、生理予定日の1週間くらい前から感じる人もいます。基礎体温をつけている人であれば、高温期に入ってから1週間後あたりです。 痛みの感じ方には個人差があり、子宮あたりにチクチクする痛みを感じる人もいれば、お腹全体に鈍痛を感じる人もいます。 先述の「着床痛」は、受精卵が子宮内膜に着床したときに起きるものと考えられています。着床が完了するのは生理予定日のだいたい1週間前なので、この時期にある下腹部の痛みを着床痛と捉える人もいます。 また、着床痛のあとに「着床出血」と思われる不正出血があったという人もいますが、着床出血も妊娠超初期症状の一つです。 生理前の腹痛と妊娠超初期の腹痛は痛みが似ている?
妊娠超初期(生理予定日)の生理みたいな出血(茶色と鮮血)は妊娠だった。 | レイの日々気になるあれこれ・・・
妊娠超初期・初期の症状のひとつに、腰痛があります。骨盤をゆるめるホルモンの分泌が腰痛につながるといわれています。生理予定日前後に起こるケースもあり、生理前の腰痛なのか妊娠超初期の症状なのかを見極めるのは大変ですよね。気になる妊娠初期の腰痛の特徴や生理前腰痛との違い、妊娠初期の腰痛と上手に付き合うコツを解説します。 更新日: 2020年04月10日 この記事の監修 産婦人科医 藤東 淳也 目次 妊娠超初期・妊娠初期とは? 妊娠超初期~妊娠初期は腰痛が起こりやすい? 妊娠初期症状の腰痛の特徴は? 生理前腰痛と妊娠初期症状の腰痛の見分け方は? 妊娠初期の腰痛は流産の可能性も? 妊娠初期のひどい腰痛を和らげるには? 妊娠初期の腰痛に薬や湿布は使用できる? 妊娠超初期~妊娠初期の腰痛と上手に付き合おう あわせて読みたい 妊娠超初期・妊娠初期とは? 妊娠初期とは、着床から妊娠4ヶ月頃を指します。妊娠週数では最終月経の開始日を0週0日として数え、0週~15週くらいが妊娠初期に相当します。さらにその中でも最初の0週~4週を「妊娠超初期」と呼ぶこともあります。 妊娠超初期は、まだ検査では妊娠が判明していないころです。そのころからつわりや倦怠感などの自覚症状が現れることがあります。生理前の症状や風邪に似た症状が出る人や、頭痛や腰痛に悩む人もいます。精神的にも肉体的にもデリケートな時期なので、薬の使用などは自分だけで判断しないことが大切です。 妊娠超初期~妊娠初期は腰痛が起こりやすい? 妊娠初期に、腰の痛みを感じる女性は多いといわれています。妊娠後期ではお腹が大きくなり、重心が変わることで腰痛が起こりますが、なぜ妊娠初期にも腰痛が起こるのでしょうか。それにはホルモン分泌の変化が関係しています。 妊娠すると、分娩に備えてリラキシンというホルモンが多く分泌されます。リラキシンは卵巣や子宮、胎盤などから分泌され、じん帯や関節を緩める作用があります。出産時は赤ちゃんが産道を通るため骨盤が大きく開きます。リラキシンはその準備のため、じん帯を緩めて骨盤を少しずつ開いていくのです。 リラキシンが多く分泌されると、これまで骨盤で身体を支えていた状態が変化します。骨盤の代わりにお尻や腰の筋肉で身体を支えようとするので、今まで以上に腰に負担がかかり腰痛につながります。特に筋肉量の少ない人が妊娠初期に腰痛となることが多いようです。 妊娠初期症状の腰痛の特徴は?