「たかが涙、されど涙!」| 新着情報|有田眼科
基本情報 外来日: 金曜 午後 特長 涙器外来では主に涙道疾患を行っています。慈恵医大は昭和30年代に涙嚢鼻腔吻合術(DCR)鼻外法を日本で初めて行った大学の一つで、その伝統は脈々と受け継がれています。また、上岡康雄・西尾佳晃両師によって、涙道疾患の診察技術はより洗練されるものとなってきました。10年ほど前からは涙道内視鏡を導入し、涙道内視鏡併用涙管チューブ挿入術(チューブ)を行って良好な成績を収めています。しかしながらチューブだけで全症例治療することは困難で、特に急性涙嚢炎を起こした症例などではDCRもいまだゴールデンスタンダードであることに違いはありません。当外来では涙道内視鏡メーカーや涙道チューブのメーカーと共同で、より新しいチューブの開発やチューブの挿入方法を模索しています。いままでDCRしか治療法のなかった症例をできるだけ少なくして、より侵襲の少ない治療法での治療を目指したいからです。 先天性鼻涙管閉塞では両親がご希望の場合は1歳未満の早期ブジーを行っています。また1歳以降の患児では入院・全身麻酔で涙道内視鏡で治療しています。 前のページへ戻る
鼻 | 山梨大学医学部 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学講座
涙が多く出る状態のことを眼科では流涙症といいます。流涙症の原因は、ドライアイによる黒目の傷、アレルギーなどによる結膜炎、白目の皮の弛み(結膜弛緩症)、鼻涙管という涙の通路(涙道)の閉塞など多岐にわたります。「最近、涙が多いが別に見えづらいわけでもないので、涙は放っておこう」と考える方がいらっしゃるかもしれませんが、それは少し危険かもしれません。「たかが涙、されど涙!」、「涙が出るだけだから気にしないでおこう」といって涙の治療をせずに放置してしまうと大事な病気を見逃すことがあるかもしれません。 白内障手術と違い、涙目の検査や治療はやや痛みを伴うことがあるため、麻酔下での検査や治療が必要となります。涙が多く出ること自体は視力に影響することがなく、患者さんも痛みを感じるので、基本的には涙の治療は目薬などで様子をみることが一般的です。 しかし、この文献で示されているように、涙道閉塞を伴う涙目に対して行なった涙嚢鼻腔吻合術という治療を受けた878名の患者さんの内、13名(1. 48%)の患者さんに涙囊腫瘍が見つかっています。そのうち9名が悪性リンパ腫、2名が扁平上皮癌であり、発見された涙嚢腫瘍のうち84. 6%と高率で悪性腫瘍であったことがわかります。涙嚢鼻腔吻合術を100人の患者さんに行うと、そのうち必ず1人は涙嚢腫瘍が潜んでいるということです。かなり多いですね。 この論文が示している数字をみると「涙が出たりするだけなので放っておいて大丈夫だろう!」と安易に考えるのは少し危険かもしれませんね。流涙症の患者さんの中に、悪性腫瘍が隠れているのです。「たかが涙、されど涙!」、最近涙が異常に多いと感じた際は検査を受けるようにしてください。
涙道疾患について | 横浜桜木町眼科【日ノ出町駅 桜木町駅 眼科専門医】
本日、安里眼科おもろまち駅前で沖縄初のレーザーを用いた涙嚢鼻腔吻合術(DCR)が嘉鳥先生により、行われました。 ~涙嚢鼻腔吻合術(DCR)~とは流涙の治療です。 流涙の治療法~ 涙道内視鏡を用いて、専用の涙管チューブを挿入し、涙道を再建します。局所麻酔で行えるため、日帰りで治療ができます。挿入したチューブは外からはほとんど見えず、日常生活も問題なく行えます。チューブは通常2~3カ月後に外来で抜去します。 チューブを抜去した後に、再閉塞を起こした場合はDCRという手術による新しい涙道を作る方法もあります。涙の通り道である、涙嚢‐膜性鼻涙管と鼻腔(鼻の奥)の涙嚢以下を直接つなぐ手術で、より効果の高い治療法です。 今までの治療法のように鼻の付け根の骨に穴を開けて、骨性鼻涙管の中の膜性鼻涙管を出し、涙嚢‐膜性鼻涙管を開く方法では、出血を伴うため入院での手術となる事が一般的でした。今回行われた手術は涙点から細いレーザーを入れて、鼻の内視鏡で確認しながら、涙嚢から鼻腔への道をレーザーで拡大し、チューブを挿入し終了となりました。局所麻酔下で行われ、患者さんの負担が軽減された、低侵襲で出血の少ない手術でした。 手術を受けられた方が"全然痛く無かったよ"と言いながらお帰りになったのが印象に残っています。 流涙でお悩みの方はこちらから↓ 当院医師、スタッフへお気軽にお声かけ下さい
涙道手術|医療法人 藤田眼科
私は久留米大学医学部卒業です。熊大眼科で勤め始めた数年後の昭和60年頃、ふとした事から涙が溢れる患者さんの心からの訴えを聞き、専門書には全身麻酔で顔に傷を入れる手術法(涙嚢鼻腔吻合術 鼻外法)しか無い事に大きな疑問を抱きつつもどうにも出来ない自分に我慢が出来ませんでした。 そこで、時々訪問していた母校の久留米大学医学部第一解剖学教室(現在は解剖学肉眼臨床解剖部門)山木宏一教授の許可を得てご遺体に向き合い、その後特別研究生にして頂き、更に涙の排水管=涙道に興味を抱き、この部位に特化した研究をさせて頂きました。その結果、非常に数多くの御献体に接し、涙嚢鼻腔吻合術の鼻外法は、平成15年、鼻内法で出来る自信を付けるに至ったのです。 それから研鑽を積み、沢山の患者さんに『顔に傷が入らない』鼻内法の手術を『日帰り』の『局所麻酔』で出来る様になったのです。これには、故吉塚光明教授、現山木宏一教授の多大なるご協力がありました。嵯峨堅准教授には並々成らぬご指導を頂きました。 今後も解剖学教室にお世話に成りつつ患者さんの為に更に研鑽を積んで行きたいと思っています。 流涙症についてのよくある質問 涙目の症状があるのですが、鼻内法か鼻外法で治療する必要がありますか? 流涙症の方は全てが涙道閉塞症とは限りません。 その他の流涙症ではないかを鑑別する必要がございます。 例えば結膜の病気や眼瞼の病気の場合も流涙症を訴える事があります。涙道閉塞症と診断される為にはいくつかの検査をして頂かねば成りません。 鼻内法手術の痛みは強いですか? 痛みを感じる程度の個人差は人それぞれで一概には言えませんが、一般的に、とてもとても痛かったと言う患者さんは極僅かです。 多少は痛いこともございますが、さしてひどくは無く一時的なものとなります。 手術時間はどのくらいですか? 麻酔、手術の準備時間等々を除いた正味の手術時間は、これも個人差が人それぞれ有って、一概には言えませんが、一般的には、片側で30分、両側で50分前後でしょう。 勿論、局所麻酔ですから日帰りで歩いて帰ることができます。 『局麻・日帰り・鼻内法』で 簡単に行える流涙症治療 流涙症の検査と診断 初診の方へ 遠方からご来院の方へ 症例・治療実績
流涙って?
2017年度鼻手術実績 件数 ESS(片側を1件とカウント) 107 鼻中隔矯正術 29 下鼻甲介切除術 11 後鼻神経切断術 5 鼻副鼻腔良性腫瘍手術 7 鼻副鼻腔悪性腫瘍手術 4 眼窩底骨折整復術 鼻出血止血術 2 鼻骨骨折整復術 鼻茸摘出術 下垂体手術(脳神経外科と合同) 15 外鼻形成術(形成外科と合同) 涙嚢鼻腔吻合術(眼科と合同) 1 合計 194