カメラ を 止める な 監督 役
Reading Time: 3 minutes 2018年に話題になった映画"カメラを止めるな"が早くも地上波で放送になりました。地上波での放送でも"カメ止め"の見どころでもある ワンカット のシーンはCMを入れずに放送されました。本編の"カメラを止めるな"はVODで配信中ですし、スピンオフ作品はAmebaTVで配信中で未だに話題はつきない訳ですが、さらに上田慎一郎監督の新作がこの夏に公開される様です。 佐伯享介(T編集部) 配信記事より引用 映画『カメラを止めるな!』が、本日3月8日の日本テレビ系『金曜ロードSHOW! 』で放送される。 『カメラを止めるな!』は、俳優映画監督養成スクールのENBUゼミナールによる企画『シネマプロジェクト』の第7弾。とある山奥の廃墟で撮影されたゾンビ映画を巡る物語で、劇中には約37分間におよぶワンシーン・ワンカットの映像が使用されている。メガホンを取ったのは、同作が長編デビュー作となる上田慎一郎。東京2館での公開から全国300館以上に拡大上映され、興行収入30億円を超えるヒットを記録した。 さんざん驚かれたサクセスストーリー。だが、もっと驚かれるべき。 驚きのサクセスストーリーだった。超低予算で製作されたほぼ無名キャストたちによる新人監督の長編作品が、その年の邦画興行収入で上位に食い込み、『日本アカデミー賞』各部門で優秀賞も受賞する。そんな荒唐無稽な夢物語が現代日本で実際に起こったというのは、これまでもさんざん驚かれていることだが、もっと驚かれてもいいことだ。きわめつけが、地上波プライムタイムでの全国放送である。 『金曜ロードSHOW! 』で昨年放送された実写邦画は40本中9本だけ たとえば今回放送される『金曜ロードSHOW! 【エンタがビタミン♪】『カメラを止めるな!』監督役の濱津隆之、月9デビューで「携帯開いたら凄い事に」 | Techinsight(テックインサイト)|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト. 』。30年以上続くこの放送枠は普段映画を進んで観ない層にもよく見られるし、SNSでも時折バズを生み出している。地上波テレビの視聴率が低下している現在だが、お茶の間への影響力はいまだ健在だ。 その『金曜ロードSHOW! 』で2018年に放送された映画は40本。うち23本が邦画だが、スタジオ・ジブリや細田守監督作品、劇場版『名探偵コナン』などのアニメ映画が過半数以上を占め、実写の邦画は9本(『DESTINY 鎌倉ものがたり』『謝罪の王様』『斉木楠雄のψ難』『海賊とよばれた男』『22年目の告白 ―私が殺人犯です―』『るろうに剣心 伝説の最期編』『るろうに剣心 京都大火編』『ちはやふる-下の句-』『ちはやふる-上の句-』)。 『ちはやふる』『るろうに剣心』はそれぞれ2本ずつ放送されているので、作品タイトルとしては7本とすることもできる。今年の同番組の放送スケジュールが今後どうなるのかわからないが、実写の邦画が『金曜ロードSHOW!
【エンタがビタミン♪】『カメラを止めるな!』監督役の濱津隆之、月9デビューで「携帯開いたら凄い事に」 | Techinsight(テックインサイト)|海外セレブ、国内エンタメのオンリーワンをお届けするニュースサイト
上田: オーディションでは12人の俳優を選抜したんですが、そのときにぼくが重視したのは、技術として演技がうまいということより、人間として面白い人ということでした。監督役をやった濱津(隆之)さんとか、その娘役の真魚とか、プロデューサー役のおばちゃんの竹原(芳子)さんとかも、映像作品で名前がある役をやるのは初めてくらいの経験値なんですよ。でも、会ったときに「この人は面白いな」というもともと持っているものがあったので、不器用でも人間的に面白くて「一緒にやりたいな」と思う人を選んだんです。 ―― そのあとはワークショップを進められていくわけですね。その過程で監督が「『カメラを止めるな!』ができるな」と思った決め手はなんだったのですか? 上田: うーん……。大きなところで言うと監督役の濱津さんですかね。ここができる人がいなければ『カメラを止めるな!』はできないなと思っていたので、なんて言うんですかね、濱津さんの情けない感じ(笑)。情けない男ががんばっているのが滑稽で愛らしいというか、そういうキャラクターができる濱津さんという人がいたからというのは大きいと思います。そこから逆算していったというか、監督が濱津さんならこの役はこの人かなと考えていった気がします。 ―― 先ほどのお話ですと脚本は当て書きということですが、キャストが決まった段階でプロットに役をどんどん加えていったということなのでしょうか? 『カメラを止めるな!』より。監督を演じる濱津隆之さん(中央)とヒロイン女優役の秋山ゆずきさん(右)、男優役の長屋和彰さん 上田: そうです。詰めてプロットを書いたとしても、キャスティングした人によって「こんなキャラクターがこういうふうに考えてこう行動するわけはない」とか物語自体が変わる恐れはあったので、骨組みとして濱津さんがやった監督を含めて親子3人を軸にして進んでいくというのは元々ありましたが、あとはいかようにも調整できるプロットではあったんです。真魚がやった監督の娘の女子大生も、最初のプロットでは小学6年生で、でも小学生が応募してこなかったので(笑)。真魚だったら女子大生には見えるかなって。ただ、プロットでは娘が小6だから自然な流れでこうなるみたいなところもあったので、そこを大学生にしたときどうするかというのは大変でしたね(笑)。 ―― 10何人の登場人物それぞれに見せ場があるのが印象に残ったのですが、それは脚本の段階で意識をされていたのですか?
上田: 意識というか、このシネマプロジェクト自体が安くない参加費を払って参加してくれる俳優がいなければ成り立たないものなので、全員が代表作だと言えるものにしないといけないという責任がありました。12人全員の見せ場を作りつつ、しかもそれを必然性のあるものにするのがすごく難しくて、それはいままで脚本を書く中ではなかったことなので大変でしたけど、それがこの作品では良い方向に働いたんだと思います。 ―― それとつながるのかもしれませんが、ストーリー上でちょっと印象の悪くなる役はいますけど、ラストまで観ると、ほんとに嫌なイメージが残る悪役というのは出てこないですね。 上田: 一般的な映画って、悪役がいることが多いし、たとえば「テロリストがいて倒せるのか倒せないのか」とか「巨大なサメを倒せるのか倒せないのか」というようなラストに向かう推進力があるじゃないですか。でも『カメラを止めるな!』は最初の37分で最後がどうなるかをある意味で見せてしまっているので、果たして成功するのか? という推進力はないんですよね。悪役もいなくて、そこの推進力もない中でエンターテイメントを作るのはなかなか大変やなって思いながら書きはじめたことは覚えています。でも、どこかの段階で思ったんです。成功できるのはわかってるけど、どうやってそれを乗り越えたのかの間が埋まっていない。その間を見せていく映画、その小さな推進力をハイテンポで繋いでいく映画なのかなって。ぼくのいままでの作品も心底嫌な人って出てこないので、それはぼくの世界の見方なのかもしれないですね(笑)。どんな嫌な人間も、実際にいたら絶対に好きになれない人間も、映画の中で引いて見ればおかしく見えてしまうという。 ―― 出演者の中には、オーディションに参加した俳優さん以外の方もいらっしゃるんですよね。 上田: 大きなところで言うと、ヒロインの女優をやった秋山ゆずきちゃんはゲスト女優として呼んでいて、あと何人かの俳優は呼んでおります。 ―― 秋山さんは以前の監督の作品にも出演されているそうですが、やはりこの役を任せたいという信頼があったのでしょうか?