[介護の勉強]レビー小体型認知症はどういう病気なのか解説 – カイゴ(介護)のティータイム
レビー小体病は、初期に幻覚(特に幻視)や妄想が出ます。 そのうちに、物忘れなどの認知症の症状が現れ、さらに体が硬くなる、動作が遅くなる、小またで歩くなど、パーキンソン病に似た運動障害が出てきます。 徐々に進行して認知症がひどくなり、高齢者は数年もすると寝たきりになることも多い病気です。 レビー小体病患者の物忘れは、アセチルコリンの低下が関与しているため、これを増加させる治療を行うと物忘れが改善します。 早期に正確に診断することで、治療効果が期待できる疾患ともいえます。 レビー小体病とパーキンソン病の位置づけ レビー小体病患者でも、パーキンソンの特徴とされる心臓交感神経の脱落がみられること、進行したパーキンソン病と進行したレビー小体病とでは、症状の上でも共通した特徴が多いことから、両者を同じようにとらえる考え方もあります。 しかし、初期の症状がおおきく異なることなどから、別な病気として診療した方がよいとのする考え方もあり、専門家の間でも、病気の位置づけについては一定の結論は得られていません。 レビー小体病の特徴は? レビー小体病患者の特徴として、以下のような症状が現れます。 とても生々しい幻視がみえる 「座敷で3人の子供たちが走り回っている」といった、非常にリアルな幻視を見ます。 幻視は、極めてリアリティのある等身大の人物群が登場することが多いのだという。 等身大の人物がどかどか出てくるという特徴がある。 日によって症状に変動がある 正常に思えるときと様子がおかしいときが繰返しみられます。 また、日によって症状が良かったり、悪かったりすることも特徴です。 多くの患者さんでは、経過を追ってゆくとパーキンソン病の症状が出現してくるため、途中でレビー小体病と気づかれる場合が少なくありません。 パーキンソン症状がみられる 歩きにくい、動きが遅い、手が不器用になるなど。 脳血流検査ではアルツハイマー病に似た特徴(頭頂葉・側頭葉の血流低下)に加え、視覚に関連の深い後頭葉にも血流低下がみられます。 適切な治療を受けると見違えるほど元気になる患者さんもおられるので、専門医に相談することが大切です。 また、この病気で注意が必要なのは、幻覚があるからと安易に神経遮断薬を使うと、認知症やパーキンソン症状が悪化しやすいことです。 幻視に対する家族の対応は? 患者Aの見た幻視 死んだはずの母親が寝床に出てきて、布団に入り込んでくる。 その一方で、「そんなことはあり得ない」という違和感は充分維持されている。 患者Bの見た幻視 寝ていたら部屋に突然ガス工事の職人たちがいっぱい入ってきて、なぜかその辺のおばさんや子供たちもそれについてきた。 ガス工事という話だったのが、自分が寝ている寝室をそのまま家から切り離してトラックにのせ、大雨の中を町中走り回り、眠らせてくれない。 工事の連中の隙を見て部屋から這い出し、家族をたたき起こして助けを求めた。 しかし、本人も自分の体験にかなりの矛盾があるのに気づいていて、「トラックに乗っているはずなのに、家族の部屋まで行けるのはおかしい」と首をかしげる。 しかし、工事の人や女子供連中がわさわさと部屋に入ってきたのは、ハッキリ覚えていると訴える。 Copyright(C) 2006 教えて認知症予防 All Rights Reserved.
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レビー小体型認知症とパーキンソン病認知症を鑑別する臨床病理学的特徴|医師向け医療ニュースはケアネット
レビー小体型認知症ってどんな病気? 認知症の種類 三大認知症がある レビー小体型認知症はそのひとつ 認知症は70種類もある 認知症は、もの忘れのほか、時間や場所がわからなくなったり、だんだんと身の回りのことができなくなったりする病気です。 認知症の種類は、原因になる病気によって70種類くらいに分けられますが、そのなかで多いのが、①アルツハイマー型認知症、 ②レビー小体型認知症(DLB)、 ③脳血管性認知症です。それら3つを総称して、"三大認知症"とよばれています。 レビー小体型認知症の発見 レビー小体型認知症(DLB)は、1976年、小阪憲司氏(クリニック医庵センター南 横浜市立大学名誉教授 レビー小体型認知症研究会世話人代表 当会顧問)が最初に発見した病気で、近年、世界中で注目を集めるようになった認知症です。わが国では、現在、約50万人の患者さんがいると推計されています。 そもそもレビー小体って? 脳 レビー小体は、異常なたんぱく質が脳の神経細胞内にたまったもので、主に脳幹(のうかん)に現れるとパーキンソン病になり、さらに大脳皮質(だいのうひしつ)にまで広くおよぶと、レビー小体型認知症(DLB)になります。ただし、原因は今のところ十分にわかっていません。 どんな症状? あるレビー小体型認知症(DLB)には、特徴的にあらわれる症状があります。 症状の例 ・初期には、もの忘れとともに、具体性のある幻視(げんし ネズミが動き回っている、子どもがベッドの上にいるなど)がみられます。それに伴って、妄想(もうそう)や異常な行動があらわれることもあります。 ・日や時間帯によって、頭がはっきりしている状態とボーッとしている状態が入れ替わり起こるのも特徴です。 ・手足や筋肉のこわばり、動きの鈍さ、小股歩行(こまたほこう)、無表情など、身体的症状をきたします。これらはパーキンソン症状といわれるものです。 アルツハイマー型との比較 レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー型とは少し異なる病気です。 治療は? 対応は? DLBは誤診されることがある 治療は? レビー小体型認知症(DLB)は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症などと誤診されたり、単なるパーキンソン病と診断されたりすることが少なくありません。 そのため、適切な専門医を見つけ、早期に治療・対応をすることが何よりも大切です。 レビー小体型認知症(DLB)の治療方法はまだ見つかっていませんが、アリセプトとよばれる薬は、認知障害や異常行動に有効とされています。また、パーキンソン症状に対しては、レボドパなどの抗パーキンソン病薬を用いるのが効果的です。 いずれにせよ、専門医の指導のもとで適切に治療する必要があります。 対応は?
クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob Disease)は指定難病のひとつです。厚生労働省のページには以下のように書かれています。神経難病のひとつで、抑う...