【連載 第 2 回】球状赤血球、赤血球自己凝集 | 特集・連載 | Eduward Media/エデュワードプレスの獣医療情報サイト
鈴ちゃん。 いつもの動物病院の獣医さん、入院してるということで、自分の心療内科の近くの動物病院に初めて行きました。 昨日は、血液検査も出来ないほど。 今日、何とか血液検査とエイズや白血病の検査。 数日遅かったら、家で天使になってたって。 治療しても完全に回復するとも言い切れないって。 もっと早く気付くべきだった。 息子に手伝って貰って、注射に代わる飲み薬を磨り潰して、ちゅーると混ぜてシリンジで食べさせた。 ほんの少ししか食べてくれない。 入院も出来るそうですが、いつどうなるのかも分からない状態で、離れることを選択できなかった。 ま。
一般内科 | 平成動物病院 | 春日井市二子町 名古屋市北部
免疫介在性溶血性貧血(IMHA)とは? 溶血性貧血とは、何らかの原因により赤血球の破壊(溶血)が進み貧血を起こしてしまう病気の総称です。 その中で、 免疫の異常が原因で赤血球が破壊され貧血になってしまう病気を免疫介在性溶血性貧血(IMHA)と呼びます。 他の病気(感染症、寄生虫性疾患、腫瘍、薬剤、不適合輸血)によって引き起こされる場合もあります(二次性IMHA)。 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の発症は? 好発犬種 👉コッカー・スパニエル 👉シー・ズー 👉プードル 👉マルチーズ 中年齢での発症が多い どの犬種・年齢でも発症する可能性がある 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の症状は? 元気・食欲の低下 呼吸が早い 疲れやすい・動くと息切れする 歯ぐきや舌の色が白い(貧血) 皮膚や白目が黄色(黄疸) 尿が濃いオレンジ色や茶色(血色素尿・黄疸) 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の診断は? 血液検査 👉再生性貧血 👉自己凝集 👉球状赤血球症 👉直接クームス試験 (患者の30%は陰性を示す) レントゲン検査 👉IMHAを引き起こす別の病気がないかチェック エコー検査 👉IMHAを引き起こす別の病気がないかチェック 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)では下記の重大な病気を併発しやすいことが知られています。 ①播種性血管内凝固症候群(DIC) 👉全身の微小血管内に微小血栓が多発して臓器障害がおこる状態 ②肺血栓塞栓症(PTE) 👉血栓が血液の流れに乗って肺の動脈に運ばれ、そこを塞いでしまう状態 DICもPTEも命に関わる重大な病気です 犬猫の播種性血管内凝固症候群(DIC) まとめ 犬と猫の播種性血管内凝固症候群(DIC)について獣医師が解説。DICとは、DICの原因・症状・治療・治療のみとおし(回復)を解説。... 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の治療は? 一般内科 | 平成動物病院 | 春日井市二子町 名古屋市北部. 免疫を抑える治療 👉ステロイド薬 👉免疫抑制薬(シクロスポリン・アザチオプリンなど) 合併症を抑える薬 👉抗血栓治療(DIC、PTEに対する治療) ・ヘパリン、低用量アスピリンなど 支持治療(生活の質を上げる治療) 👉輸血 👉酸素室 免疫介在性溶血性貧血(IMHA)の治療のみとおしは? 治療を行った場合でも約半分の犬で命にかかわる怖い病気です。 肺血栓塞栓症(PTE)などの合併症が起きた場合には、突然死を起こす場合もあります。 自身の免疫異常が関係しているので、治療がうまくいっても再発してしまう可能性があります。 再発を起こさないよう、薬を徐々に減らしていく必要があります。 重症例では半年〜1年間以上、薬を飲み続ける必要があります。 SA Medicine Vol.
2019-10-02 貧血という言葉は誰もが知っている医学用語だと思います。 臨床現場では貧血という症状は厄介なことがよくあります。 その理由の一つとして原因がどこにあるのか、すぐには判断が出来ないことがよくあるからです。 そして動物病院での診察において、貧血は犬や猫によくみられる症状です。 今回ご説明したいのは、数ある貧血の原因の中で意外と多い病気、免疫介在性溶血性貧血というものです。 セカンドセレクトに通院されている犬や猫の中にもこの病気を患っている仔は多くいるので、この記事を読んで参考になった飼い主様がいらっしゃいましたら幸いです。 免疫介在性溶血性貧血とは? 免疫介在性溶血性貧血はその名前通り、免疫が絡んで貧血が起こります。 血液中に含まれている赤血球の膜に対する抗体が何らかの理由で産生され、過剰に赤血球が壊されることにより貧血が急速に進んでいきます。 元気や食欲がいきなりなくなる、息遣いが荒いなどの症状がみられて動物病院に来る飼い主様がほとんどなのです。 また口の粘膜や舌の色が白いことなどに気づかれる飼い主様もいらっしゃいますし、場合によって尿の色が黄色から橙色に変化したことに気づき、慌てて来院する飼い主様もいらっしゃいます。 原因は? 免疫介在性溶血性貧血の原因には様々な原因が言われていますが、明らかに病気にかかりやすい犬や猫の傾向があるので、遺伝的なものも関与していると考えられています。 猫には種差はないのですが、犬ではコッカーやミニピン、ミニチュアシュナウザー、マルチーズなどの人気犬種が好発犬種となります。 また雌や去勢犬は未去勢犬よりもなりやすいと言われているので、去勢するデメリットの一つとして考えられています。 またこの病気にかかった3割程度の犬では、病気を発症する4週間以内にワクチンを接種しているというデータもあり、ワクチンの重篤な副作用の一つとして考えられています。 少し話はそれますが、セカンドセレクトではこういった日常的に接種されているワクチンの副作用を避けるべく、犬においてはワクチンの抗体価を計測することをお勧めしています。 【ワクチンの抗体検査】1年に1回ワクチン接種おこないますか? 免疫介在性溶血性貧血は特定の感染症によって引き起こされることもよく言われているのですが、都内に在住している犬であれば、あまり遭遇することはないものばかりです。 一方猫では感染症によって引き起こされるケースは割とよくあり、猫伝染性腹膜炎などのウイルス性疾患では貧血の進行が進む原因となります。 【猫伝染性腹膜炎】いまだに解明できていない猫のコロナウイルス疾患。診断方法、治療法は本当にないの?