異世界はスマートフォンとともに。If - ハーメルン
世界を舐めてる顔.
異世界はスマートフォンとともに。If - ハーメルン
?」 戦場特有のピリピリした空気とは、明らかに場違いな声が聞こえて来た。その方に目を向けて見ると、こんな砂漠の中では確実に暑そうなマフラーを付けた、モノトーンの少年が立っていた。 ……僕とユミナが一度会った事のある謎の青年。確か名前は《エンデ》と言っていたな。 「ちょ、何でここに……! ?」 「久しぶり。フレイズの気配がしたから来てみたら……まさか颯樹とユミナに出会えるなんて」 「エンデ、まさかアイツの事を……! ?」 僕がそう尋ねてみると、案の定な答えが彼から返って来た。彼曰く『僕らが今相手をしているフレイズは《中級種》である』との事。これは『《結界》が壊れかけている影響か』との事らしい。 ……え?《中級種》…?《結界》……?……え?エンデは一体何を知ってるんだ……? 「ま、ちょっと待ってて。まず、アレを片付けるから」 「はぁ?」 そう言って笑いながら、エンデはマンタ型フレイズへと歩いて行く。そんな彼めがけて水晶の矢が容赦無く降り注ぐが、次の瞬間……エンデの姿がその場から消え失せた。 その光景に一瞬驚いた僕は、辺りを隈無く見渡したが、エンデの姿は何処にも見当たらなかった。 「(まさか認識を阻害させる魔法を使ってるのか……?でもあれは視覚を誤魔化すだけで、その場所に居る事は絶対に誰かにわかる筈……)」 「彼処でござる!」 僕が思慮に耽っていると、腕の中に居た八重が勢い良くある一点を、指を挿しながらそう言った。……人を指ささないよ〜……と思いながらもその方向を見ると。 そこには、マンタ型フレイズの背中に乗っているエンデの姿があった。……え!?一体、どうやってソコに!? 「よっ、と」 するとエンデは、何気無い仕草でフレイズの背に蹴りを入れた。右足を上げて、それを下ろしただけの緩慢な蹴りだった。たったそれだけの事で、フレイズの身体にヒビが入り、それが全身にあっという間に走って行く。 やがてパキィンッ!とガラスを割った様な大きな破裂音が響くと、ガラガラとフレイズが崩れ出した。……え?何アレ。何やったんだアイツは!? 異世界はスマートフォンとともに。if - ハーメルン. 「よっ、と。……ふん」ガシャアーーーン!!! 「おいおい……何したの一体」 「何も?アイツと同じ固有振動を、魔法で叩き付けて破壊しただけだけど」パンパン フレイズの核二つを破壊した手を、払い落とす様にパンパンと叩きながら、僕の問いにエンデは何でも無さそうに答える。 《固有振動》……?それって《共振現象》みたいな物って事?魔法だから、同じ物とは言えないのかもしれないけど、ね……。 「エンデさん……。貴方さっき《結界》とか言ってましたけど、それって結局何なのですか?」 「この世界にフレイズが入って来れない様にする為の網みたいな物かな。だけど綻びがあるみたいだな。此奴もそこから抜けて来たヤツだろう。まだせいぜいこのレベルのヤツしか、こっちに来れないみたいだけど」 砂漠に散らばる水晶の欠片を眺めながら、ユミナの問いにエンデはそんな事を呟く。……そして後に彼は自分の目的を「眠れるフレイズの《王》を探す事」だと言った。その目的が、過去に現れたフレイズたちと同じ目的だと言う事も。 ……な、何だって?フレイズの《王》?そんなのが居ると言うの?この世界に……?
と思ったんですけど、そんな単純な問題じゃないんですよ。実は絵が下手なわけではなくて、作ってる人のセンスが変なんです。この「ブラインドサンド」で相手をやっつけた後の場面、この構図をご覧ください。 岡田: ない! ないでしょ!