まだあるか・・・ - Konkeroの日記
14年ぶりの旅行に浮き足立つ烏丸家の当主・花穎。しかしその旅行は、気楽な物見遊山ではなく、一ノ宮グループ総帥・一ノ宮光史郎の招待を受けてのことでした。当主として恥ずかしくないようにと招待主のデータを覚えつつ一ノ宮家の別荘へとやってきた花穎でしたが、突然火事騒ぎが起きて……!? 2016-07-23 第8弾上流階級ミステリーとなる本巻。収録されているのは、「三人の当主と狼と」、「人魚男」、「不用の笠と狐の墓守り」の3編がメインです。 美大に入学したことで花穎の世界も広がり新しい友達も出来ているようです。花穎と蒼馬の関係は相変わらずで、信頼関係が深まっているのは間違いありませんが、まだまだ成長中といったところでしょうか。 本巻は、火事の話から始まり、誘拐、立て籠もり、墓荒らしとちょっと物騒なことが続きますが、どんなことでも首を突っ込みたがってしまう花穎のキャラクターはやはり魅力的です。そんな彼の周りを引っ掻き回す役といえば赤目刻弥ですが、本巻は彼の登場率も高め。刻弥が好きな方にとっては嬉しい1冊です。 また、長十の孫で5歳の男の子・頼長の大人っぽさにも注目。すでに登場済のキャラクターですが、本巻では彼視点の話もあり、その可愛さを充分楽しむことができるでしょう。 小説『うちの執事が言うことには』9巻の見所をネタバレ紹介! 久しぶりに愛馬の白妙に乗るため厩舎を訪れた花穎と蒼馬。久しぶりに会うのに自分のことを覚えていてくれたらしい白妙を見て嬉しさを感じていた花穎でしたが、突然、落ち着きを失った白妙に踏まれてしまいそうになり……!? うちの執事が言うことには | 角川つばさ文庫. 2016-11-25 半熟主従による上流階級ミステリーの第9弾。ファーストシリーズが完結する巻でもある本巻は、「賢者の懐中時計」、「ロバの耳」、「眠れる森の」の3話の他にエピローグも収録されています。完結編らしく、シリーズ最大の危機が花穎と蒼馬の2人に振りかかります。 花穎の危機を救ったがために2人の間に亀裂が入ってしまったり、執事としての在り方に悩む蒼馬や、そんな蒼馬を解雇する花穎、命を狙われる各家の当主達……とハラハラする展開が続く9巻。同時に、花穎の通う美大を舞台にした話は蒼馬の登場しないエピソードで、花穎の世界がどんどん広がっていっていることを感じることができるでしょう。もちろん、いろいろとあっても最終的には決着を付けるので安心して最後まで読むことができます。 ファーストシリーズは本巻で完結ということですが、新シリーズも始まっているので、ここまで読んで本シリーズを気に入った方は、ぜひ新シリーズもチェックしてみてください。 いかがでしたか?
うちの執事が言うことには | 角川つばさ文庫
執事もののミステリーは他作品にもありますが、本作の特徴は何と言っても、最初はギクシャクしていた主人と執事が少しずつ理解し合い、関係を築いていくという過程があることです。 また、上流階級の華やかな世界観や、名門の当主という立場だからこその葛藤なども丁寧に描かれており、ミステリー以外にも様々な楽しみ方のある作品をぜひ読んでみてください。
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