小児四肢疼痛発作症 京都大学
2021/05/11 おしらせ AlphaNavi Pharma株式会社(本社:京都市左京区、代表取締役:小山田義博)は、小児四肢疼痛発作症治療薬(開発コード:ANP-230、以下「本剤」)について、国内で第I/II相臨床試験を開始したことをお知らせいたします。 本試験は特徴的な症状、家族歴、電位依存性ナトリウムチャネルNav1. 9をコードする遺伝子SCN11Aの変異の有無に基づき診断された小児四肢疼痛発作症患者を登録する予定です。本剤はこれまで実施した第Ⅰ相試験で忍容性及び有効性のシグナルを確認しており、本試験は本剤の薬効/安全性を確認する疼痛患者を対象とした初めての試験となります。 これまでに実施した非臨床試験では、本剤のターゲットの1つであるナトリウムチャネルNav1. 9が疼痛シグナルを伝達する神経の過剰興奮、疼痛感受性の亢進に関与することが報告されています。本剤によってNav1. 9を阻害することで、その神経の過剰興奮、疼痛発作の強さ及び回数が軽減することが期待されます。 AlphaNavi Pharma株式会社取締役 林洋次は次のように述べています。「小児四肢疼痛発作症患者を対象としたANP-230の試験は治療抵抗性の希少な疼痛疾患を治療する薬剤の可能性を見極める大変重要なステップです。ANP-230の作用機序から想定し、本剤が希少な疼痛疾患に苦しむ患者様に対して有効な治療薬になると期待されます。」 本試験(jRCT2061200046;臨床研究実施計画・研究概要公開システム)の詳細は、以下をご参照ください。 臨床研究実施計画・研究概要公開システム; また本剤の開発については、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の医療研究開発革新機構創成事業(CiCLE)における課題名「家族性小児四肢疼痛発作症に対する新規治療薬の研究開発」として採択されています。 ANP-230について ANP-230は選択的な電位依存性ナトリウムチャネルNav1. 小児四肢疼痛発作症の漢方治療の可能性 – つちうら東口クリニック. 7、Nav1. 8及びNav1. 9阻害剤で、これまでに日米英にて複数の第Ⅰ相試験で安全性、忍容性及び薬物動態を検討しています。Nav1. 9は主に末梢神経に発現しており、疼痛発現に関与することが報告されており、またその機能を亢進するそれらの変異型ナトリウムチャネルは肢端紅痛症や小児四肢疼痛発作症を引き起こすことが知られています。ANP-230はこれまでのところ臨床試験段階にある世界で唯一のNav1.
小児四肢疼痛発作症 医師主導
抄録 家族性小児四肢疼痛発作症は四肢末端の痛みが発作性に出現する常染色体優性遺伝疾患で, 電位依存性Naチャネルの機能獲得変異が原因となる. SCN11A 遺伝子に変異が同定された1家系を経験し, 内服薬による発作予防を試みたので報告する. 症例は4歳女児. 1歳10か月頃から足の甲, 膝, 手の甲の疼痛発作を繰り返している. 激しい疼痛が突然発生し30分~1時間持続, 1~2時間消失し再び疼痛が出現するサイクルが1日に5~6回群発, 2~3日持続する. この発作は週に1回程度あり, 夕方疲労時に多く就眠中にも痛みのため月に2回ほど覚醒してしまう. 鎮痛剤を使用すると痛み発作の再発が少なくなり, 1日1~2回の発作となった. 父親にも小児期に同じ症状があり, 父方家系に多数の罹患者を認めた. 全ての罹患者で症状は年齢とともに軽快していた. 現在, 父親には運動後, 疲労時, アルコール摂取時にのみ疼痛発作の出現があり, 月に1~2回鎮痛剤を内服している. 本人と父に SCN11A 遺伝子の変異NM_014139. 小児四肢疼痛発作症 治療薬. 2 ( SCN11A): c. 665G>A (g222His) を認め, 家族性小児四肢疼痛発作症と診断した. 発作予防のためcarbamazepine, gabapentin, lamotrigineの内服を試したが発作頻度の減少は得られず, 鎮痛剤の頓服で経過観察中である. 本疾患はまだ報告数が少なく, 症例集積が望まれる.
小児四肢疼痛発作症 治療薬
意味 例文 慣用句 画像 しょうにししとうつうほっさ‐しょう〔セウニシシトウツウホツサシヤウ〕【小児四肢 × 疼痛発作症】 の解説 小児期に、手足に痛みが起こる 遺伝性疾患 。寒さや疲労などに誘発されて四肢の関節に鈍い痛みの発作が起こる。 [補説] 平成28年(2016)に京都大学と秋田大学の共同研究グループがこの疾患を発見し、原因となる 遺伝子 を特定した。 小児四肢疼痛発作症 のカテゴリ情報 小児四肢疼痛発作症 の前後の言葉
(2016). Infantile Pain Episodes Associated with Novel Nav1. 9 Mutations in Familial Episodic Pain Syndrome in Japanese Families. PLOS ONE 11(5): e0154827. 京都新聞(5月26日 24面)、産経新聞(5月26日 26面)、日本経済新聞(5月26日 38面)、読売新聞(5月26日 29面)に掲載されました。