プログラミング っ て な に
文部科学省の掲げるプログラミング教育のねらいは、特定のプログラミング言語や技能の習得ではなく「プログラミング的思考の育成」です。この本は「プログラミング的思考」で用いる考え方のうち優先度の高いものを集めています。段階別の構成で無理なくしっかりと学習できます。
作りたいものを決める プログラミングの勉強に限らず、何か始めるときには目標を作ることが重要です。例えば、ダイエットを開始する際にもおいても、いつまでに何キロになると決めることによって計画的に進めることができます。 プログラミング言語で作成できるショッピングサイトなどを目標として作り始めてみましょう。ショッピングサイトの制作ではサイトのデザインだけでなく、ECサイトとしての機能など、様々な技術を学ぶことができます。 2. オンライン学習サービスで基礎知識をつける プログラミング学習の挫折(ざせつ)率は9割と言われており、勉強を始めたての導入部分が非常に重要になります。なかでも勉強用の環境設定は特に断念しやすいポイントです。 初心者はそれらの環境づくりを必要としないオンライン上の学習サイトを利用しましょう。ゲーム感覚で勉強することができるサイトを使うことで、気軽にプログラミングを経験し、自分自身にプログラミングは楽しいものだと認識させることが重要です。 3. 書籍を使って詳しく学ぶ プログラミングに関する基礎知識をつけたところで、書籍を使ってプログラミングのやり方を身に付けていきましょう。書籍によってプログラミングの知識をより体系的に身につけることができます。書籍を眺めるだけでなく、実際に手を動かして作っていくことが重要になります。 4. 実際にあるサイトを真似て作ってみる 実際にあるサイトを真似して作ること、これは写径と呼ばれているものですが、完成度の高い作品を真似することで効率よく実践的なスキルを身に付けられるでしょう。どうしてもわからないときは、構成されているコードを見ても良いですが、可能な限りデザインからコードを想像して作っていきましょう。また、コードを見た際には内容をコピーするのではなく自分で一語ずつ打ち込んでいくことで定着性の高い技術を身に付けられます。 5. 自分でサービスを作る 自分でサービスを立ち上げることで、システム作りの全体像を理解することになります。実際にサーバーも用意して、管理・保守の領域についても知識をつけていきましょう。システムの外側だけではなく、内側といえるインフラの知識も必要なため、挫折しやすいポイントではありますが、作り終えたときにはかなりの実力を身に付けられるでしょう。 自分で作ったサービスは履歴書やポートフォリオに記載することができます。IT系企業の転職や、フリーランスで仕事を獲得する際に、自分でサービスを立ち上げた実績があると説得力を持ってプレゼンすることができます。 プログラミングの意味を正しく理解して学ぼう!
「プログラミング」ってなんだか知ってる? どんなものなのか動画を見たり、文章を読んで知ろう! コンピューターやプログラミングってどんなもの? みんなは「コンピューター」や「プログラミング」ってなんだか知ってる? まずは動画をみて、コンピューターやプログラミングがどんなものなのかを理解しよう! 制作:フジテレビKIDS
プログラミングってなに? コンピューターを動かすためには、コンピューターに命令や指示を与える"プログラミング"が必要です。人間が手や足を動かすときに人間の脳から指示が送られているのと同じように、コンピューターが動くためには、コンピューターにどのように動いてほしいのかを指示しなければなりません。 例えば、スマートフォンのゲームには、「アプリをタップすればスタート画面に移る」、「スタートを押せば、ゲームが始まる」というふうに、ひとつひとつの動きがプログラムされています。このようにコンピューターに命令をしたり、指示を与えたりすることが、プログラミングです。
プログラミングってどんなところで使われているの? 私たちの身の回りには、パソコンやスマートフォンの形になっていなくても、コンピューターで動くものが多くあります。 家のエアコンやテレビのリモコン、電子レンジに自動車、さらには自動販売機やエレベーター、駅の自動改札、信号など。人の暮らしを支えてくれる大事な機械の多くには、コンピューターが組み込まれており、プログラミングによって命令された通りに動いています。コンピューターで動くものには、必ずプログラミングが使われているのです。
プログラミングができるようになったら? コンピューターに命令を与えるプログラミングは、コンピューターと人が会話やチャットをするような感じだといえます。ちょうど、私たちが海外の人と話すときに英語を使うのと同じように、コンピューターに指示するときは、コンピューターの言葉で話しかける必要があります。コンピューターが理解できる言葉である"プログラミング言語"は、誰でも学べます。
プログラミングができるようになったら、どんなことができるでしょう。自分の考えたゲームを作って友達や家族に見せたり、さらには世界中に公開したりと、自分の楽しみを広げられます。また、「事故を起こさない車を作りたい」とか「お年寄りを助けるロボットを作りたい」など、困っている人や社会を良くするための方法としても生かせます。プログラミングができるようになれば、コンピューターと人とがもっと寄り添える世界が広がるでしょう。
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