イジメ の 時間 若 保井
く:鈴木山は人間の汚い部分を描いているので、悪いヤツだけど人間臭い。人間は誰しも環境によってそうなっていく部分があると思うので、わりと鈴木山は好きです。 ー 鈴木山くんは読者人気も高いですよね。鈴木山くんの背景にはいろいろなドラマがありますが、最終的に自分の罪を認められるところが人気のひとつだと思います。 く:自分がやっている側の時にはわからないことでも、やられる側になった時に見えてくるということを表現したかったです。鈴木山は自分の悪いところも受け入れられる、自分を見つめて受け入れられるキャラですね。 第2話4Pより ー 描いていてつらかったシーンはありますか? く:ワー(歩が飼っている猫)が死ぬシーンですね。どうしたら表現できるかと考えた時に、自分の猫が殺されるシーンを思い浮かべていました。辛くて途中で「もうムリだな」と諦めたんですけど…。考えるだけでも罪悪感があるというか。それをやった方が狂気的なシーンが描けるかと思ったんですけどね…。 ー それは読者の方々に伝わっていると思います。「ワーが死んだのは辛かった」という声をよくいただきます。 ー 歩の自殺シーンは描いていてどうでしたか? く:辛いことは辛いけど、それが反動(復讐に繋がること)になるとわかっていたので、そこまで辛くはなかったです。 そもそも『イジメの時間』を描くにあたって最初に思い浮かんだシーンが"復讐"のシーンで、歩を最悪の状態まで追い込むほど、より復讐編が生きるな、と考えていました。 ー 復讐編が生きるといえば、第78話でカラーページがありましたよね。鶴巻を逃がした後に、歩が「なんて気持ちいいんだろう」と思うシーンの。くにろう先生の意図する復讐編が生きた瞬間のひとつですね。 第78話4Pより ー 登場人物の名前や擬音が独特ですが、何かこだわりはありますか?
イジメの時間ネタバレ118話|若保囲が死んだ!鈴木山の提案は自分が罪を被る! (くにろう先生/DeNA/イジメの時間) 遂に人が死んだのか。 本当に頭が痛いと言いながら 天童は若保囲の言葉を信じずに 放置した結果泡を吹いて動かなくなる。 脈などを測っていない事から まだ死んだと確定した訳ではないが 天童は完全に殺したと感じている。 鈴木山の提案を受け入れる事に なっていくのだろうか。 天童の中で罪悪感は溢れ出す。 このまま復讐という計画を やり果せることが可能か難しい所。 天童が鈴木山と鶴巻を許す!? 若保囲のオオカミ少年っぷり 頭が痛いから救急車を呼べ という話だが、 天童は当然信じない。 当たり前の話でもある。 ここまで嘘を突き通してきた若保囲。 その言葉を今更素直に聞き入れる というのは復讐を望む天童じゃなくとも 難しいと言える。 本当なんだと必死に伝える。 嘘は世の中に必要な事だと説くが、 天童は全く取り合わない様子。 そして話の途中で突然若保囲は 泡を吹いて意識不明となる。 若保囲の死を確認する 薄く目を開けたまま 泡を吹いている若保囲。 当然慌てる天童。 死んでいるのかの確認。 死んだフリでもしているのかと 若保囲の体を揺するが反応は全くない。 焦る天童。 修正ナシのイジメの時間!? 鈴木山が罪を被ると提案 全く反応が無く過去最大に焦る天童。 大声で若保囲の名前を叫ぶ。 そして罪の意識が芽生え始める。 自分が人を殺してしまった。 よく映画とかでも人を殺してしまった者は 最初に罪の意識に苛まれるという。 ジャンプの有名マンガである デスノートでも同じ様に主人公の 夜神月は殺しに直面して相当な 精神的ダメージを負っていた。 中学生の天童も覚悟があったとは言え、 突然人の命を奪ったという現実に 焦りを覚えるのは当然。 動悸が激しくなる。 叫び震える天童だが、 それを見ている鈴木山が冷静に伝える。 俺に責任にすればいいと。 下毛田と鈴木山はヤってない!? 鈴木山の贖罪 鈴木山は天童に対してのイジメで 自分への非を認めているフシが有る。 若保囲と二人きりの時の話で、 信頼に値する気持ちだと感じる。 それほどに、 今まで自分がやってきたことを 恥ずかしく思っているのか。 鈴木山は天童は悪くないと言い、 自分が罪を被る覚悟。 鈴木山にとっての贖罪と 感じているのかもしれない。 天童はこれにノるしかないのか。 しかし、 鈴木山が責任を取ってくれても この異常な現実を知る者である鶴巻の 存在がある。 鈴木山が助かれば、 鶴巻は押し黙る事になるか。 人が死んでも本当にそうなのか。 天童の決断は。 119話 鈴木山の謝罪 The following two tabs change content below.
『マンガボックスインディーズ』への投稿からはじまり、大ヒット作となった『イジメの時間』。第134話でついに迎える最終回を記念して、作者のくにろう先生に特別インタビューを行いました! これを読めば『イジメの時間』がもっと好きになる! ?気になるマンガの制作過程も大公開!ぜひ最後までご覧ください。 イジメの時間とは くにろう先生作。2014年5月頃に『マンガボックスインディーズ(マンガボックスのマンガ投稿サービス)』に初投稿され、その後『マンガボックス』本誌にてチャレンジ枠として連載開始。 タイトルの通り"イジメ"をテーマとしており、主人公の中学生 天童歩(てんどうあゆむ)を中心に、イジメと復讐による連鎖と葛藤を描いた、リアルなダークヒューマンドラマ。 マンガボックス編集部にて、くにろう先生に特別インタビューを行いました!その様子を余すところなくお届けします! ー 『イジメの時間』を描こうと思ったキッカケや理由などはありますか? くにろう(以下、く):最初にマンガを投稿した時(WEBマンガの存在を知ったばかりの時)、自分の知名度がなくて、ただ投稿するだけでは誰も読んでくれない状態でした。その時に他の人の作品を読んで、なるべく自分の作品が浮くように、被らないようにしようと思いまして。当時は暗い話があまりなくて、そこから復讐の話を思いついて、やってみようと思いました。 第1話2Pより ー 掲載場所として『マンガボックスインディーズ』を選んだ理由はありますか? く:WEBマンガを描いている人の話や、他の作家さんとTwitterでやりとりをして存在を知りました。 最初は『イジメの時間』とは別のマンガを投稿しましたが、他のサイトに掲載した時よりも閲覧数が多かったんです。そこで次回作になる『イジメの時間』も、『マンガボックスインディーズ』に投稿しました。 ー 『マンガボックスインディーズ』の読者のニーズと、くにろう先生の作品が合致した結果なのでしょうか? く:そうかもしれませんね。あとは描き溜めていたのでほぼ毎日更新していて、みんな毎日読んでくれたので伸びたのかな、と思います。定期的に更新するというのは重要ですね。 ー 分析しながら作品づくりをしていたのですね。 く:どうすれば自分の名前を覚えてもらえるか、というのはいつも考えていました。 ー 『イジメの時間』のキャラクターの中で、誰が好きですか?