飽和 水蒸気 量 計算 問題
天気の単元でよく出題されるのが、飽和水蒸気量と湿度の計算です。 計算問題が出題されるので、苦手に感じる人も多いと思いますが、やり方をしっかり理解して正確に計算する練習をしておけば、それほど難しくありません。 ポイントをおさえて、問題練習をしてください。 まずは 飽和水蒸気量 と 湿度 の言葉の意味をしっかり理解しておきましょう。 飽和水蒸気量 → 空気1m³中 に含むことのできる最大の水蒸気量 1㎥の箱があったら、その中に水蒸気が入れていくイメージです。 満杯になったらこれ以上は水蒸気は入りません。 この箱が満杯になるところの温度を 露点 といいます。 これ以上入れると水蒸気が溢れ出して水滴になります。 飽和水蒸気量は気温が高くなるほど大きくなる。 気温が高くなるほど箱が水蒸気が入る箱が大きくなります。 空気を冷やすと露が発生したり、コップの外側に水滴がつくのは、飽和水蒸気量が小さくなることで、空気に含まれていた水蒸気が満杯になって水があふれ出すイメージになります。 飽和水蒸気量に対して実際に空気中に含まれている水蒸気の割合 湿度を求めれば空気の湿り具合が分かります。 その気温で満杯にはいる水蒸気の箱に対して、実際に含まれている水蒸気量の割合を求めます。(表記は%) 例)気温16℃のときの飽和水蒸気量→13. 6g(表やグラフなどで読み取ることが多い) 1㎥に10. 2gの水蒸気を含む空気の 湿度 を求める。 *湿度は%で求めます。 10. 【中2理科 飽和水蒸気量と湿度】練習問題付きで計算ができるようになる授業. 2÷13. 6×100(%)=75% 割合を求める式を作ればOKです。教科書では下のような公式が書かれています。 問題を解く時の注意 割り切れない場合は有効数字に注意して計算しましょう。 問題文をよく読んで小数はどこまで求めるか気をつけて計算してください。 飽和水蒸気量は表やグラフから求めることが多いです。 気温と飽和水蒸気量の関係から、まずは飽和水蒸気量を出しましょう。 気温が上がったり下がったりしたときの、湿度の変化や露点を求める問題もよく出題されます。 気温の変化で飽和水蒸気量が変わります。それにより湿度が変わったり、余分な水蒸気が水滴になったりします。 練習問題をダウンロード *画像をクリックするとPDFファイルをダウンロード出来ます。 *グラフを使った問題などを追加する予定ですのでしばらくお待ち下さい。
【中2理科 飽和水蒸気量と湿度】練習問題付きで計算ができるようになる授業
生徒:言えない 先生:そうだね。まだ3g余裕があるね。ちなみに湿度だけどさっきより高くなって、そうだねぇ、ざっと70%から80%くらいになったかな。たしかめてみよう。今、13gまで入るうち10g実際に水蒸気が入っているね。この状態の割合を分数で表すとどうなる? 生徒:13分の10(10/13) 先生:いいね、その通りだ。それを計算すると10÷13=0. 769…となる。そして×100してパーセントに直すと76. 9…%だ。整数にするとおよそ77%だね。そして話を戻すけど、ここまでの状態では中に入っている水蒸気の量が変わらないのも今まで通り。つまり、まだ水蒸気が水滴に変わることはない(=露点まで温度が下がっていない)よ。 先生:更に温度を11℃まで下げよう。この時の飽和水蒸気量は10gとなっているね。中に入っている水蒸気量も10gだ。では質問するけど、このとき湿度は何%? 先生:いいね、その通りだ。10gまで入れられるうち10g入っているから10/10=1だ。100%だね。そして今回はこの11℃という温度が露点(水滴ができ始める境目の温度)となるよ。なぜなら… 先生:上の図の一番左の状態に ちょうど なったからだ。11℃だと 器の大きさも同じ 10gだから、まさに限界ギリギリの状態だね。この時湿度は100%だ。そしてここから少しでも温度が下がると以下の図のように… 先生:器が10gまで入る大きさより小さくなって、水蒸気が中に入ったままでいられなくなりこぼれるね。 水蒸気がこぼれて水滴となって出てくる んだ。この境目である11℃が今回の 露点 だよ。 先生:実際に冬の寒い日に暖房で部屋の中が暖かいと、窓の内側に水滴がついているよね。これがまさに水蒸気が冷やされて水滴になって出てきたものなんだ。窓の近くの室内の空気って、外が寒いと冷やされるからね。 先生:そうしたら更に3℃まで冷やそう。3℃の空気の飽和水蒸気量(器の大きさ)は6gだ。器の大きさが小さくなるから、とりあえず以下の左の状態になる。 先生:ではここで問題を3問出すよ。 1.3℃の空気中に入っている水蒸気は何gか。 2.このとき湿度は何%か。 3.このとき何gの水滴が出てきたか。 先生:少し時間をあげるから考えてみて。暗算で出来ない計算があったら手元のノートでひっ算計算やってみよう。でははじめ! 先生:では聞いてみよう。1番、空気中に入っている水蒸気は何g?
ですから、この箱の例なら、 湿度は―― 30 ----- ×100 = 75(%) 40 ほら、簡単です!! 計算の悩みなんて、 もう吹き飛びそうですね。 ■「ふくまれている水蒸気量」と、「飽和水蒸気量」 では、具体例を見ましょう。 中2理科の、計算問題です。 -------------------------------------- 25℃ で 12.8g/m³ の 水蒸気をふくむ空気がある。 この空気の 湿度を求めなさい 。 気温(℃) |10| 15 |20 |25 ------------------------------------ 飽和水蒸気量| 9. 4|12. 8|17. 3|23. 1 (g/m³) さっそく始めます。 ふくまれている水蒸気量は、 12.8g/m³ 。 「12.8g/m³ の水蒸気をふくむ」 と 問題文に書いてあるので、 すぐ分かります。 そしてこの問題は、 25℃の空気の話なので、 飽和水蒸気量も、 25℃の部分を見ましょう。 表を見れば、 23.1g/m³ ですね。 こうして、気温に注目し、 分子と分母に入れるべき数を、 読み取るのがコツです。 ⇒ 12.8g/m³ ⇒ 23.1g/m³ よって、湿度は―― 12.8 --------- × 100 = 55.41… ≒ 55.4(%) 23.1 これで答えが出ました。 もう怖くないですね! 基本問題なら、 ◇ 「ふくまれている水蒸気量」 → 問題文に書いてある ◇ 「その気温での飽和水蒸気量」 → 表に書いてある このパターンが大半です。 今回のやり方で、 解けるようになりますよ。 さあ、中2生の皆さん、 次のテストは期待できそうですね。 定期テストは、 「学校ワーク」 から たくさん出るものです。 予想できるので、 スラスラできるよう、 繰り返し練習しましょう。 大幅アップで、周囲が驚きますよ!