尿路感染症(2回目) | Happy Nail - 楽天ブログ
尿管結石、腎結石といわれる非常に痛みを伴う病気があります。 この病気は腎臓で作られた石が尿の流れにのって尿管に詰まることによって発作的な痛みを起こしてしまいます。 この痛みは人間が感じる「三大痛みの一つ」なんて言われていた時代もあります。一番痛いのがくも膜下出血。二番目が心筋梗塞。三番目がこの尿路系の結石です。 一生のうちに10人に一人は経験する尿路系の結石 アメリカでの発症状況です より くも膜下出血と心筋梗塞は数十年前は即死亡につながる病気でしたので、その痛みを感じた方は痛み方を人に伝えられないね、なんて軽口を私たち医師は言っていました。 つまり、尿管結石・腎結石はそこまで痛い病気であり、再発もする患者さんにとっては非常につらいものだったのです。 私たちは金平糖の様な形と表現します。こんなのが内臓に引っかかるのですからメチャクチャ痛いのは単純に推測できますよねり 腎臓結石の治療は?
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「咳も鼻水もないのに、子供の熱が何日も続くのです」 このご家族からの訴えで我々小児外科医は尿路感染症という病気を疑います。尿路感染症とは平たく言えば、おしっこにバイ菌(細菌)が入って熱が出てしまった状態です。この尿路感染症を繰り返してしまうお子さんがいます。その原因疾患の一つが今回のテーマである膀胱尿管逆流症です。膀胱尿管逆流症とは、膀胱に溜まった尿が尿管(上流に位置する腎臓と下流に位置する膀胱をつなぐ管)に漏れ出てしまう病気です。 膀胱尿管逆流症の原因は?? 尿路感染症(2回目) | Happy Nail - 楽天ブログ. 膀胱にはもともと尿が溜まり、膀胱が大きくなることで膀胱から尿管に尿が流れ込まなくなる、逆流防止弁の働きが尿管口(膀胱の入り口)という部分にあります。しかし、膀胱尿管逆流症のお子さんはこの尿管口の働きが悪く、尿が溜まっていく時や排尿する時に尿が尿管の方に漏れてしまうのです。漏れ出た尿は膀胱と尿管で行ったり来たりして停滞するため、尿が濁りやすく、感染源となりやすくなってしまいます。従って、細菌が繁殖して尿路感染症になってしまうのです。 注意しないといけない膀胱尿管逆流症 膀胱尿管逆流症による尿路感染症では、腎盂腎炎(腎臓の入り口の炎症)から腎瘢痕(腎臓がダメージを受けた状態)となり、腎臓が小さくなる、もしくは腎機能が悪化してしまうことがあります。その腎臓の機能を把握するために行う検査が核医学検査(DMSA: dimercaptosuccinic acid)という検査になります。核医学検査とはCTのようなドーナツ型の機械に横になって検査を行います。点滴の針を刺さなければいけませんが、それ以外は痛みの無い検査です。その検査で腎機能が悪化している場合は膀胱尿管逆流症に対する手術を早期に行わなければいけません。 膀胱尿管逆流症の診断は?? 膀胱尿管逆流症は膀胱造影という検査で診断します。膀胱造影はおちんちんの先から膀胱までチューブを入れて、レントゲンに映る造影剤を膀胱に注入しながら行う検査です。膀胱から尿管への逆流の程度により、重症度は異なります。重症度はGradeⅠ(最も軽症)からGradeⅤ(最も重症)まであり、重症度により、治療法も異なります。治療法に関しては後述させて頂きます。Gradeが高い程、腎機能に影響を与えるリスクが高いといえます。 膀胱尿管逆流症の手術は?? 膀胱尿管逆流症に対する手術は2通りあります。1つは膀胱鏡という内視鏡をおちんちんの先から挿入して、膀胱内にある尿管口の周りに、デフラックスという薬剤を注入します。この治療法は欧米では約30年以上の歴史があるものの、日本では2011年1月より認可が降りて使用可能となった薬剤です。1回で逆流が消失しない場合は何回か繰り返して手術を行なえる利点があります。一方でもう一つの治療法は外科的に新しく尿管口を作り変える手術になります。Cohen法という術式が一般的な方法です。1歳以上のお子さんのGradeⅡ〜Ⅳに対してはデフラックスの治療適応があります。GradeVの場合は、外科的治療の適応となります。治療効果は外科的手術の逆流消失率が約95%程度であるのに対し、デフラックスの治療法では初回治療の逆流防止率が70−80%程度です。 デフラックスの治療法は??
次男が入院。長男の病気のこと。 | Boz' Home - 楽天ブログ
尿路感染症(1回目) ちょうど生後3週間。 黄疸の通院+プチ入院も終わり、ホッとしていた。 出産前に思い描いていた、ふわふわの赤ちゃんとの幸せな毎日は、 改めて今日からスタートだ。 義実家に里帰り滞在中のため、義実家の人たちとささやかに 出産+退院祝いをすることになった。 その日の夕方から、息子がなんだかあったかい気がしていた。 が、ここは義実家。 義両親と義妹夫婦は仕事で不在、この家には私と息子のみ。 体温計の場所もわからず、幸い息子もミルクをよく飲み、 よく眠っているので、旦那が帰ってきたら一応言ってみようと 思うにとどまり、気になりながらも夕方になるのを待つ。 夕方になり、義実家のみんなが続々と帰宅。 旦那が息子を沐浴し、夕食をいただく。 そして、旦那が息子を抱っこしながら言った。 "なんかこの子熱くない?" "夕方位から、私もちょっと気になってたんだけど・・・。 熱計ってみる? "と、私が答える。 旦那が体温計を持ってきて、計ったところ、40度を超えていた。 驚いた旦那と私、病院に連れて行こうかと話し合う。 したら、 "お風呂上がりだからよ。赤ちゃんはすぐ熱くなるものよ。" と、義母。どうやら、うちらはいちいち大げさらしい。 義母は婦長までつとめるベテラン看護士だ。 子育ても、3人もしている。 うちらも初めての育児。赤ちゃんの生態についてはまだまだ無知だ。 返す言葉もなく、心配しつつも引き下がる。 旦那はちょっと息子がグズると食事を中断して いちいち抱っこしに行くので、 義母に、赤ん坊はちょっと泣かせておけばいい、 いちいち行くな、と言われ、すごすごとテーブルに戻ってきた。 そのあとまたすぐに息子がグズった。 義母がスッ飛んで行き、息子を抱っこ。 おい、なんかさっきと話が違うじゃねーか!?
膀胱尿管逆流症とは 腎臓で作られた尿は尿管(腎臓と尿管のつなぐ管)を通って膀胱へ貯められます.膀胱に貯まった尿はおしっこをする時,正常では尿管へは逆流せず尿道を通って体の外へ排泄されますが,膀胱尿管移行部(尿管と膀胱のつなぎ目)の先天的な異常や,膀胱や尿道の異常に伴う二次的な要因によって逆流を防止する働き(図1)が悪くなり,膀胱内の尿が尿管ないし腎臓まで逆流する現象を膀胱尿管逆流と呼びます. 図1 膀胱尿管逆流防止機構 症状 最も多いのは尿路感染症といって尿の通り道や腎臓に細菌が入り込んで起きる症状で,高熱や側腹部・背部痛が見られます(腎盂腎炎).子供の尿路感染症の30~50%に膀胱尿管逆流が存在するといわれています.子供が小さな時には高熱の他に下痢や嘔吐,不機嫌といった,一見腎臓とは関係ない症状を伴うこともあります.年長児では高熱を出す前に,排尿時痛や頻尿といった膀胱炎症状が見られることもあります.風邪の症状がないのに何回も高熱を繰り返す場合には,尿に異常がないかを小児科の先生に相談してみて下さい. 尿路感染症以外には,年長児の昼間の尿もれや過活動性膀胱に伴う頻尿などの排尿異常のある子供で膀胱尿管逆流が見つかることがあります.また,胎児や新生児,乳児に対する超音波検査でみつかった腎臓の腫れ(水腎症)に対する精査,学校検尿で指摘された蛋白尿や白血球尿に対する精査で発見されることもあります. 診断 膀胱尿管逆流を診断する標準的な画像検査としては,排尿時の造影レントゲン検査(排尿時膀胱尿道造影)を行います.超音波検査(エコー)では、残念ながら確実な診断は出来ません.また,尿路感染症に伴う腎障害の評価を行うためにDMSA腎シンチグラフィ―という検査を行います.排尿時膀胱尿道造影は検査の時に尿道にカテーテル(管)を挿入する必要があり,シンチグラフィーでは小さな子供は検査の時に動かない様に入眠処置を必要とするため,子供にとって少し負担のかかる検査になりますが,治療方針の決定や予後の 判定にとても大切な検査です. 治療 膀胱尿管逆流症の治療の最大目標は腎孟腎炎と腎障害の予防で,この目的を達成するために内科的,外科的治療が行われます.内科的治療は尿路感染予防のため少量の抗菌薬を継続的に服用する方法,過活動膀胱に対する治療などがあります.外科的治療は下腹部の小切開や腹腔鏡により膀胱と尿管のつなぎ目を治す方法や,膀胱鏡下に尿管の出口にデフラックス®という充填物質を注入する治療(内視鏡的注入術)が行われます(図2).内視鏡的注入術はお腹を切らずに行えるため,従来の手術に比べてより低侵襲な治療である一方,術後の再発率がやや高いという報告があります.どのような治療をいつ行うかについては,子供の年齢と性別,逆流の程度,腎障害の有無,尿路感染症の頻度と程度などを総合的に考えて判断することになります.専門の先生とよくご相談されることをお勧めします.