下田 市 嬰児 連続 殺害 事件
こんにちは。 はるき ゆかです。 昨日の夜、石井光太著『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』読み終わりました。 先日、本書の著者である石井光太氏が連載されていた「目黒女児虐待死事件」の記事を読み、同様の幼児虐待死事件を扱われた本書を購入し、読みました。 読んでいる間、正直、とても辛く、やるせない気持ちでいっぱいになりました。 今もどこかで小さな子供たちの悲劇が起こっているのではないかと思うと心が痛みます。 記憶の彼方に追いやられていた3つの事件 みなさんは以下の3つの事件を覚えていますか? 厚木市幼児餓死白骨化事件 下田市嬰児連続殺害事件 足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件 事件発覚当時は、TVのニュースやワイドショーで連日報道されていたはずなのですが、私は足立区の事件以外は、忘却の彼方に追いやられていました。 そのときは、何て酷い親だろうと憤っていたはずなのに、しばらく時間が経つと忘れてしまう…。 それは、それほど多くの児童虐待事件が起こっているということでもありますが、そんな事件に「慣れ」てしまっている自分自身を恥ずかしく思いました。 そして、事件の本質を知らずに、ただ虐待した両親に対する憤りだけで終わってしまっていたことも。 本書では、それぞれの事件について深く掘り下げて書かれています。 何故、そんな鬼畜と呼ばれる親が生まれたのか?
石井光太 『「鬼畜」の家―わが子を殺す親たち―』 | 新潮社
『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』 愛していたけど、 殺してしまいました タイトルだけを見れば、自分には理解できない種類の人たちが、目を覆いたくなるような行為ばかり繰り広げる内容と思われるかもしれない。だがその予想は、大きく裏切られることになるだろう。最初はよくある感情の行き違い程度なのだが、それが引き寄せられるようにいくつも重なり合い、気付けば取り返しのつかないことになっている――そんな印象だ。 本書 『「鬼畜」の家 わが子を殺す親たち』 で紹介される3つの事件は、実子への虐待、殺人、死体遺棄などで世間を賑わせたものばかりである。厚木市幼児餓死白骨化事件、下田市嬰児連続殺害事件、そして足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件。本書はこれらの事件の詳細を、丁寧に追いかけたルポルタージュである。 ネグレクト、DV、嬰児殺し。この手の事件が起これば、その親たちは「鬼畜」と呼ばれ、その非道な行為は瞬く間に広まっていく。だが、犯人たちは、いずれも法廷でこう述べた。「愛していたけど、殺してしまいました」と。 それはある意味において真実であり、量刑を軽くするための言い逃れからくるだけの言葉ではなかった。彼らは方法も感覚も大きく間違えていたが、心の底からそう思っていたフシも伺えるから話は複雑なのである。それならば、なぜ彼らは虐待を続け、そして子供たちは命を奪われることになったのか。
新潮社 (2016年8月18日発売) 本棚登録: 557 人 レビュー: 71 件 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784103054566 作品紹介・あらすじ 死んだ犬を捨てた荒川に、次男も捨てた……虐待家庭の「核」に迫る戦慄のルポ! 次男をウサギ用ケージに監禁、窒息死させ、次女は首輪で拘束した夫婦。電気も水も止まった一室で餓死させた父親。奔放な性生活の末に嬰児2人を殺し、遺体は屋根裏へ隠す母親。「愛していたのに殺した」という親たち、その3代前まで生育歴をさかのぼることで見えて来た真実とは? 家庭という密室で殺される子供たちを追う。 感想・レビュー・書評 虐待をする親も虐待や愛情の乏しい家庭で育ったと言う事は分かる。 彼らも辛く寂しい子供時代だったのだと。 けれど決して共感できない。 幼く、抵抗もできず、帰る場所も自分で選べない弱い立場の子供達に、惨たらしい所業をし続け、命まで奪う。 自分が愛情を受けなければ、当たり前の善悪まで分からないの?